2017-03-14 17:59:00

教皇フランシスコ、選出から4年


教皇フランシスコは、3月13日で、選出から満4年を迎えられた。

アルゼンチン出身の、ブエノスアイレス大司教・ホルヘ・マリオ・ベルゴリオ枢機卿は、2013年3月13日、前教皇ベネディクト16世の引退に伴うコンクラーベ(教皇選挙)で、第266代目のローマ教皇に選出され、教皇フランシスコとなった。

選出から4年、教皇フランシスコは教会の改革・刷新を精力的に進めつつ、昨年4月には2014・15年の2回にわたる家庭をめぐる世界代表司教会議の実りを受けた使徒的勧告「アモリス・レティティア(仮訳:愛の喜び)」を発表。

また、2015年12月8日から2016年11月20日まで、「御父のように、いつくしみ深く」をモットーに「いつくしみの特別聖年」を開催し、神の偉大ないつくしみを示すと共に、わたしたちもまたいつくしみを生きるようにと招かれた。

聖年中の昨年2月、教皇はキューバでロシア正教会のキリル総主教と初めて会見、同7月、「世界青年の日・クラクフ大会」のためポーランドを訪れた際、アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所を訪問されている。

いつくしみの聖年の象徴的行事として、教皇は昨年9月コルカタのマザー・テレサの列聖式をバチカンで司式。

同年10月には、スウェーデンを訪問し、マルチン・ルターの宗教改革500年を機会とするエキュメニカルな記念行事に出席された。

バチカン国務長官ピエトロ・パロリン枢機卿は、教皇庁広報事務局のインタビューで、教皇フランシスコが目指す「外に向かう教会」「常に歩む教会」の姿勢について、第2バチカン公会議から始まったとも言えるこの歩みが、教会生活の中に定着し続けることを教皇は願っておられると話した。

教皇フランシスコが強調する「神のいつくしみ」について同枢機卿は、神の救いの歴史は、神の愛、そのいつくしみと優しさの啓示の歴史に他ならず、教皇はこのことを中心に示し、皆に思い出させようとしていると述べた。

さらに、教皇が唱える「外に向かう、宣教的な教会」を実現するための改革は、教会がよりその真の姿を表すため、歴史の歩みの中でこびりついたものを取り去り、福音の透明性をもって輝くためのものであるとしながら、同枢機卿は、教皇の改革の本質は「心の刷新」であると語った。

 








All the contents on this site are copyrighted ©.