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韓国訪問:教皇、ソウルで平和と和解のミサ、回心と赦しを強調


教皇フランシスコは、18日、韓国・ソウルで「平和と和解のミサ」を捧げられた。

14日から始まった教皇の韓国訪問は、この日、最終日を迎えた。朝、明洞(ミョンドン)の司教座大聖堂に向かわれた教皇は、まず旧大司教館で韓国の諸宗教代表者らとお会いになった。

続いて、教皇は聖堂内で韓国の司教らとミサを共同司式された。

ミサの説教で教皇は、60年以上にわたる朝鮮半島の分断と闘争の歴史を見つめながら、この朝鮮半島の「家族」に平和と和解の恵みを祈るよう招かれた。

和解・一致・平和という神の恵みは、回心と分かれがたく結びついていると教皇は述べ、
回心とは心を変えることであり、それはわたしたちの生活、歴史を変えることができるものと話された。

神の回心への招きは、韓国のキリスト教徒に、正しい人間的な社会の構築にどのように貢献しているか、貧しい人々・疎外された人々・失業者・社会の繁栄から取り残された人々のために福音的な取り組みを果たしているかを自省させると教皇は指摘。

さらに、それはまた、キリスト者として、韓国国民として、疑いや、対立、競争に根差した考え方を固く退け、福音の教えと朝鮮民族の高貴な伝統価値に培われた文化を推進するよう招くものでもあると説かれた。

ミサ中に朗読された、「もし兄弟がわたしに対して罪を犯したなら、何回赦すべきでしょうか。七回までですか」と問うペトロに、「あなたに言っておく。七回どころか七の七十倍までも赦しなさい」とイエスが言う、赦しについての問答(マタイ18,21-22)を教皇は引用。この言葉をイエスからの和解と平和のメッセージとして示された。

「主の祈り」の「わたしたちの罪をお赦しください。わたしたちも人を赦します」という祈りのとおり、天の御父にわたしたちの罪の赦しをいつも願うことが大切と教皇は述べ、それができないのならば、どのように平和と和解のために誠実に祈ることができるでしょうかと問われた。

「イエスは兄弟たちを際限なく赦しなさいと命じるだけでなく、それを可能にするための恵みをも与えてくれる」、「人間の目には不可能なことも、イエスはその十字架の無限の力を通して可能としてくださる」と強調。

キリストの十字架は、すべての分裂を満たし、あらゆる傷を癒し、兄弟愛の本来の絆を取り戻す神の力を啓示するものと説いた教皇は、「キリストの十字架の力に信頼してください」と呼びかけられた。

このミサには、朴槿惠大統領が出席したほか、およそ千人が参加。入祭の際、教皇は参列していた元従軍慰安婦の女性たちに歩みより、一人ひとりの手を取られた。

5日間の韓国司牧訪問を終了された教皇は、ソウルの軍用空港での送別式に臨まれ、ローマへの帰途につかれた。そして、イタリア時間午後6時前、ローマに到着された。