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WYD:マドリッド市内で十字架の道行き、教皇「キリストの受難に、人類の苦しみを重ねる」


教皇ベネディクト16世は、司牧訪問先のマドリッドで19日午後、世界青年の日(ワールドユースデー、WYD)の参加者らと共に、十字架の道行きをとり行われた。

マドリッド滞在2日目の午後、教皇はバチカン大使館で、若者たちの代表と昼食を共にされた。教皇と食卓を囲んだのは、WYDのボランティアの中から抽選された、5大陸から各2名(計10名)、スペインから2名の計12人の青年男女。昼食は非常に和やかで、教皇は若者たちの話しに熱心に耳を傾けられた。

また昼食に続き、同じく大使館で、教皇はサパテロ・スペイン首相と会談。この後、政府関係者らに挨拶された。

夕方からマドリッド中心部で行われた教皇と若者たちによる十字架の道行きには、およそ60万人が参加した。

レコレトス通りからシベレス広場に向かう数百メートルの道のりには、最後の晩餐からイエスの埋葬まで、十字架の道行きの14の場面を表した彫刻群が置かれ、参加者をより深い黙想へと招いた。パソと呼ばれるこれらの彫刻群は、スペイン各地で聖週間の宗教行列に山車として使われるもので、バロック様式の貴重な木彫の数々が、今WYDのためにセビリア、グラナダ、セゴビアなどからもたらされた。

会場付近は普段の喧騒とはかわって、厳かな雰囲気が立ち込めた。若者たちはイエスのカルワリオの苦しみを共にたどると同時に、戦争や自然災害、麻薬問題、宗教上の差別など、現代の人類の様々な苦しみに思いを向けた。

十字架は内戦で苦しむアフリカの青年たちや、失業している若者たち、体の不自由なひとたちなど、参加者の代表が交代で担ぎながら進み、最後の14留は、大震災で非常に深刻な打撃を受けた日本とハイチの若者たちによって担がれた。

十字架の道行き終了後、教皇はシベレス広場の舞台から講話を行われた。

キリストの受難の道を共にしながら「わたしを愛し、わたしのために身を捧げられた神の子」(ガラテヤ2,20)という聖パウロの言葉が思い出されると教皇は述べ、これほど献身的な愛を前に、私たちは驚きと感謝で満ち溢れながら「では、私たちはイエスのために何ができるだろうか」と問わずにいられないと述べられた。

私たちがイエスのためにできること、それを聖ヨハネは「イエスは、わたしたちのために、命を捨ててくださいました。そのことによって、私たちは愛を知りました。だから、わたしたちも兄弟のために命を捨てるべきです」(ヨハネの手紙一3,16)という言葉で明示していると、教皇は話された。

キリストの受難は、私たちの肩に世界の苦しみを担うよう促すと述べた教皇は、神の愛によって喜びを増した若者たちが、恵まれない人のそばにとどまり、人類の苦しみを前を素通りすることがないよう願われた。

十字架の道行きの中で人類の様々な形の苦しみを目にしたが、これらは主の後を歩み、私たちが主の慰めと救いのしるしになるようにとの、主からの招きであると教皇は強調。

十字架上のキリストを見つめ、その中に神の至高の愛を認めながら、神が愛するように愛し、神が行うように行うことを学んでいこうと、若者たちに呼びかけられた。