2018-07-25 19:00:00

ローマ教区:イエズス会のペドロ・アルペ元総長の列福調査を開始


イエズス会日本管区の初代管区長で、同会の第28代総長を務めたペドロ・アルペ神父の列福調査が、ローマ教区において始まる。

ペドロ・アルペ神父(1907-1991)は、スペイン・バスク州のビルバオに生まれた。マドリード大学・医学部で学ぶ。1927年、イエズス会に入会。1936年、司祭叙階。1938年、宣教師として来日。1942年より広島の長束修練院の修練長となり、1945年に同地で原爆を体験。その時、医学の知識を生かし、被爆者の救援・介護に尽くした。1954年、イエズス会日本準管区の準管区長。日本管区が誕生した1958年、初代の管区長となり、1965年までその任にあった。1965年、イエズス会の総長に選ばれた。1981年、病に倒れ、1983年、総長を引退。その後、祈りの生活をおくり、1991年、ローマで亡くなった。

このたび、ローマ教区がアルペ神父の列福に関する教区レベルでの調査の開始を認可したことが、イエズス会現総長アルトゥーロ・ソーサ神父によって明らかにされた。

ソーサ総長は、7月11日、スペイン・ビルバオで開かれたイエズス会系大学の国際組合の会合の席において、アルペ神父の列福手続きの道が開かれたことを告げた。

「わたしたちはまだ列福手続きのスタート地点にいるが、ローマ教区の教皇代理、アンジェロ・デ・ドナーティス枢機卿が、教区レベルでの調査の開始を許可してくれた」とソーサ総長は報告すると共に、アルペ神父を「キリストに根差し、宣教に献身した真理の人」として思い起こした。

 








All the contents on this site are copyrighted ©.