2018-06-07 16:52:00

教皇、エキュメニカル総主教にメッセージ、環境テーマのシンポジウムに


ギリシャで開催された環境をめぐるシンポジウムを機会に、教皇フランシスコは、正教会のエキュメニカル総主教バルソロメオス1世にメッセージを寄せられた。

ギリシャのアテネとサロニカ諸島で、6月5日から8日まで、エキュメニカル総主教庁の主催で、「より緑豊かなアッティカを目指して。地球を守り、人々を保護する」をテーマとする国際シンポジウムが開かれた。

教皇はバルソロメオス1世へのメッセージで、環境について考えるこの会議の開催に深い賞賛を表された。

2016年4月に行われたレスボス島の難民キャンプ訪問を思い起こされた教皇は、この訪問を共にしたアテネおよび全ギリシャ大主教のイエロニモス2世にも挨拶をおくられた。

ギリシャ訪問では、その空と海の青さに目を見張ると同時に、これほど美しい海が、故郷の非人道的状況から逃げてくる難民たちの墓場ともなっていることに胸が痛んだと教皇は回想。

現在、気候変動や環境破壊による難民が増加していることに触れながら、「破壊されつつあるのはこれらの人々の家だけではなく、未来の世代にとっての地球という共通の家が今、危険に冒されている」と述べられた。

教皇は、そのためにも、わたしたちは未来の世代にどのような世界を伝えたいのかを改めて誠実に問う必要があると強調。

カトリック教会と正教会が、環境保護と持続可能で統合的な発展のために、これからも共に積極的に働くことを希望された。

バルソロメオス1世は、今年5月23日から26日にかけてローマを訪問。ローマ市内の聖使徒教会で、使徒聖フィリポと聖バルトロマイの聖遺物を崇敬し、バチカンで教皇フランシスコと会見。バチカンで開催された「チェンテジムス・アンヌス・ファウンデーション」(教会の社会教説の普及と社会における教会の活動を促進するための基金)創立25周年の会議で、講演を行った。

 








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