2018-06-06 17:57:00

教皇一般謁見:フランシスコ「教会には主人も労働者もない、みな、等しく神の子であり教会のメンバー」


6月6日真夏のようなローマの炎天下、教皇フランシスコとともにひと時を過ごそうと、世界各国から数多くの巡礼者や信徒が朝早くから聖ペトロ広場を埋めつくした。

教皇は堅信の秘跡についてのカテケーシス(教会の教え)を続け、教会にはいかなる身分の差もなくみな同じ神の子であり、キリストの神秘体の大切な肢体であることを強調された。

「親愛なる兄弟姉妹のみなさん、

聖霊のたまものは平和をもたらします。かえって人間の無益なおしゃべりは調和を乱し一致を破壊します。キリスト者は人々に分け与えるために恵みを受けるのです。あたかも倉庫のように自分自身のためにため込むためではありません。キリスト者は他の人々のための贈り物となるための存在です。聖霊は私たちに働きかけ、わたし個人という存在からわたしたちというキリスト共同体に一人一人を開きます。そしてわたしたちが今生きている共同体の共通善へと向かわせるのです。

堅信の秘跡はキリスト者を教会の生きた神秘体の肢体として堅く一致させます。教会は生命ある人々によって構成される生きた存在です。教会には教皇、枢機卿、司教、司祭そして一般信者という風に身分の差があり、あたかも主人と労働者があると考える人がいるかもしれません。しかしそれは大きな間違いです。みな同じ神の子らであり、一人一人がお互いを聖化しあいながら、他者のために奉仕する使命をもっているのです。

堅信の秘跡は一生に一回だけ受けますが、それで終わりと思わないでください。堅信の秘跡はダイナミックな秘跡で創造的なものです。その効果、働きは一生続きます。聖霊の塗油は時間とともに色あせることはありません。ですからみなさんも聖霊の働きを阻止しないでください。聖霊を籠の中に閉じ込めるようなことはしないでください。聖霊の息吹に素直に従ってください。聖霊が自由にその風を送れるように愛熱の火を吹き消すことのないよう気を付けてください」。








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