2018-05-23 13:00:00

「堅信の秘跡」を考える、教皇一般謁見


教皇フランシスコは、バチカンで5月23日、水曜恒例の一般謁見を行われた。

謁見中のカテケーシスで教皇は、復活節中に行った「洗礼の秘跡」の考察に続き、聖霊降臨後にふさわしいテーマとして、「堅信の秘跡」の考察に入られた。

教皇は、聖霊が受洗者に与える、キリストを証しさせる力に注目。

洗礼を受けた者を真に「地の塩、世の光」(参照:マタイ5,13-16)とするのは、キリストの霊だけであり、この聖霊の賜物を受けるのが「堅信の秘跡」であると述べられた。

また、教皇は、この秘跡を「堅信(コンフィルマティオ)」と呼ぶのは、洗礼をより強固にし、その恵みを強化するからであり、また「クレジマ」とも呼ぶのは、聖香油(クリスマ)の塗油によって聖霊を受けるからであると説明。

神のいのちにおいて再び生まれる「洗礼」が最初の一歩ならば、神の子としてふさわしく生き、聖なる教会の中で働かれるキリストに一致しながら、世におけるその使命に参与するために必要なのが、聖霊の注ぎであると話された。

聖霊の働きによっておとめマリアの胎に宿ったイエスは、ヨルダン川で洗礼を受け、水から上がると、天から霊がご自分に降ってくるのをご覧になった(参照:マルコ1,10;  ヨハネ1,32)。

教皇は、イエスがナザレの会堂で「主の霊がわたしの上におられる」(ルカ4,18)と宣言し、「貧しい人に福音を告げ知らせるために、主がわたしに油を注がれたからである」と告げた場面を観想。

このようにイエスは聖霊に満ちていると同時に、御父が約束された聖霊の源でもある(参照:ヨハネ 15,26; ルカ24,49; 使徒言行録 1,8; 2,33 )ことを指摘された。

実際、復活したキリストは弟子たちに息を吹きかけ、「聖霊を受けなさい」(ヨハネ20,22)と言い、また聖霊降臨の日には、使徒たちの上に聖霊の力が特別な形で降っている。

「復活のキリストの息吹は、教会の肺をいのちで満たすもの」と述べた教皇は、ヨルダン川でイエスの上に聖霊が降った出来事のように、聖霊降臨は教会にとって、神の栄光のために、人々の聖化を願い、いのちを捧げて宣教する原動力を与えた重要な出来事であったと振り返られた。

 








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