2018-05-22 13:27:00

召命や清貧の問題を考える、教皇、イタリア司教協議会総会で


教皇フランシスコは、イタリア司教協議会の総会参加者に挨拶をおくられた。

イタリア司教協議会は、5月21日から24日まで、バチカンのシノドスホールで、第71回定例総会を開催している。

初日、会場を訪れた教皇は、開会の言葉を述べられた。

教皇はその冒頭で、聖霊降臨の翌日にあたるこの月曜日は、今年から典礼暦に加えられた「教会の母マリア」の日であることに言及。教会の歩みをマリアが母として見守ってくださるよう祈った。

討議を助けるものとして、教皇は今日の教会のいくつかの問題を提示。召命の危機、福音的な清貧、教区間の再編成などのテーマを司教らと分かち合われた。

教皇は、召命の危機について、その原因を、人生の決定を回避する「暫定性」の文化、相対主義、お金を第一とする傾向、出生率の低下、また教会のスキャンダルや「信仰の証しの生ぬるさ」などの中に見つめられた。

何世紀にもわたり多くの司祭や修道者、宣教師を生み出してきたこの地とヨーロッパ大陸が、効果的な対策を得られないままに、召命不足に苦しむのを見ることは悲しいと教皇は述べられた。

こうした中、教皇はまずはできることから始めるように勧められ、その一例として、召命の豊かな教区と不足している教区間での司祭の交換などを提案された。

また、教皇は福音的貧しさについて、「清貧は使徒的生活の母であり、壁である。清貧は使徒的生活を生み、そして守るからである」と述べ、教会の財政のあり方と透明性を訴えられた。

最後に、教皇は司牧の要求と教区の機能向上に対応するために、人口や司祭数、施設の分布、運営の効率などを考慮した上で、教区の合併など、管轄地区の再編成の可能性を探るよう促された。

 








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