2018-05-21 17:29:00

聖霊降臨:教皇「心を変え、物事を動かす聖霊の力」


教皇フランシスコは、バチカンで聖霊降臨のミサを捧げられた。

カトリック教会の典礼暦は、5月20日、聖霊降臨を祝った。

聖霊降臨の祭日は、キリストの復活後50日目に聖霊が使徒たちの上に下ったことを記念する。

教皇は聖ペトロ大聖堂でとり行われたミサの説教で、「激しい風が吹いてくるような音が天から聞こえ」(使徒言行録2,2)と記される、聖霊の力について考えられた。

この「激しい風」のイメージは、大きな力を想像させるが、その風とは現実に対して変化をもたらす風、世界を変える神の力であると教皇は話された。

そして、それは状況の中に入り込み、人々の心を変え、物事を動かしていくと語られた。

「あなたがたの上に聖霊が降ると、あなたがたは力を受け...わたしの証人となる」(使徒言行録1,8)とイエスが使徒たちに言ったとおり、イエスの受難後、恐れから家の戸を固く閉ざしていた弟子たちは、聖霊に心を変容されることで、勇気と大胆さを帯び、イエスを証しするために、エルサレムから地の果てまで旅立って行った。

教皇は、恐怖に閉ざされた心を解き放ち、狭い心を開かせ、安楽に留まっている人を奉仕へと向かわせる聖霊の力を示された。

聖霊がもたらす変化とは、周りの状況の変化ではなく、わたしたちの心の変化である、と教皇は強調。

聖霊は、一瞬にして問題を解決するのではなく、それに立ち向かえるようにわたしたちの内面を開放し、わたしたちが疲れることなく信頼をもって人生を歩み続けることを可能にすると説かれた。

教皇はまた、物事を変え、動かしていく聖霊の力に注目。

風はどこにでも吹くように、聖霊も思いがけない場所に吹くと述べ、聖霊に駆り立てられた弟子たちが、自分たち自身も想像しなかった場所で、異邦人たちに福音を述べ伝えることになった経過を思い起こされた。

教皇は、神の「激しい風」、聖霊がわたしたちの上に吹き、わたしたちに御父の優しさを呼吸させるように、そして、世界に平和の温かいそよ風と希望のさわやかな憩いをもたらすようにと祈られた。

 








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