2018-05-10 15:00:00

教皇、ロッピアーノのフォコラーレ共同体を訪問


教皇フランシスコは、フォコラーレ運動の国際共同体があるイタリア・トスカーナのロッピアーノを訪問された。

教皇は5月10日、トスカーナ州を訪れ、グロッセートの「ノマデルフィア」共同体、そしてフィリーネ・エ・インチーザ・ヴァルダルノにある「ロッピアーノ」フォコラーレ共同体と交流された。

「フォコラーレ運動」は、キアラ・ルービック女史(1920-2008)によって、1943年に創始された。

「フォコラーレ」は、イタリア語で「炉床」や「家庭」を意味する。

同運動は、「父よ、あなたがわたしの内におられ、わたしがあなたの内にいるように、すべての人を一つにしてください」(ヨハネ17,21)という、イエスの祈りをその精神の基盤とし、その活動を通して、相互の愛のもとに人々が一致することを願っている。

その一致の精神から、フォコラーレ運動は、年代や、文化、宗教を超えた対話に取り組んでいる。

フォコラーレ運動の各地で行われる集いに対して、ロッピアーノには常設の国際的共同体があり、出会いと育成の場となっている。

ノマデルフィア訪問後、ロッピアーノに到着した教皇は、緑に囲まれた敷地で、イタリアや世界各国のフォコラーレ運動メンバーらおよそ7千人の歓迎を受けた。

教皇は最初にロッピアーノに建てられた神の母に捧げる聖堂で祈られ、続いて、マリア・ヴォーチェ会長をはじめ、メンバーたちの挨拶や問いかけに耳を傾けられた。

創立者と共に歩んだ時代の後、新しい段階に入った同運動をどのように生きたらよいか、との問いに、教皇はイエスの弟子の生き方として、勇気と共に、真理を証しする「率直さ」を持ち、神とそのいつくしみに信頼することが必要と説かれた。

また「ヘブライへの手紙」にあるように、神の御心を行って約束されたものを受けるためには「忍耐」が必要と述べられた。

教皇は「記憶」の大切さを強調。記憶の中で生き、呼吸しながら、前進し、実りをもたらすようにと励まされた。

「ロッピアーノは開かれた町、外へと向かう町」と話された教皇は、これからも創始時の精神に忠実に、創造性をもって活動するよう関係者らを力づけられた。

 

 








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