2018-05-07 12:04:00

教皇、ローマの聖サクラメント教会を司牧訪問


教皇フランシスコは、小教区訪問として、ローマの聖サクラメント教会を訪れた。

聖サクラメント教会は、ローマ市東郊外、プレネスティーノ=ラビカーノ地区トル・デ・スキアーヴィにある。1963年、小教区として創立され、1968年に教会が献堂された。

この教会の周辺は、1910年代頃から、産業地区に隣接して開発された。当時は近くに工場などが建ち、小規模の手工業も盛んだったが、時代の流れと共に一般的な住宅街および商業地域へと変化していった。

5月6日午後、同教会を訪問された教皇は、地区の住民を挙げての歓迎を受けた。

教皇は最初に、教会のオラトリオ(多目的集会所)に通う子どもたちやその両親、ボランティアの人々とお会いになった。

オラトリオの運営を助ける保護者から、大人たちはどのように子どもの信仰の歩みに付き添ったらよいかとの質問に、教皇は、両親が忙しく働く今日の家庭の状況を理解しつつ、信仰教育における祖父母の協力の大切さを説かれた。

また、子どもを放任しないように、「愛の言語」をもって互いに通じ合う家庭を心掛け、どんなに時間がなくても、子どもと向き合い、話し、遊ぶ努力を、決して怠ってはならないと述べられた。

次いで、教皇はお年寄りと病者との出会いで、豊かな経験をもって信仰のルーツを伝え、祈りをもって教会が「花開く」のを助ける、その役割を励まされた。

聖堂で行われたミサで、教皇は「わたしの愛にとどまりなさい」(ヨハネ15,9)というイエスの言葉を提示。

イエスが受難の前に弟子たちに向けたこの助言に、わたしたち一人ひとりもしっかりと耳を傾けるようにと話された。

また「愛とはその業の中にある」と強調される教皇は、神から与えられた愛を思い、自分は他人に対して何ができるかを考えるように招かれた。

教皇はミサの中で、重度の障害をもつ少女とその母親に堅信の秘跡を授けられた。そして、小教区の主任司祭や信者らとこの大きな喜びを共にされた。

 

 








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