カトリック教会では、5月は伝統的に聖母に捧げられる月とされている。
教皇フランシスコは、聖母月の初日、ローマ郊外の神の愛の聖母巡礼聖堂を訪問し、ロザリオの祈りを唱えられた。
ローマ市民から親しまれる神の愛の聖母(マドンナ・デル・ディヴィーノ・アモーレ)巡礼聖堂は、ローマ市の南、カステル・ディ・レーヴァの田園地帯の巡礼地である。
この巡礼聖堂の歴史は、18世紀にさかのぼる。1740年、ローマに行く途中で道に迷った一人の巡礼者が獰猛な犬の群れに襲われた時、ここカステル・ディ・レーヴァの塔に描かれた聖母画を目にし、助けを祈った。すると犬たちは去り、巡礼者は命拾いをした。この奇跡の話が広まり、1744年、巡礼聖堂が建立され、塔の聖母画は聖堂内に移された。
1999年、この小さな旧聖堂の隣に、多くの巡礼者を収容可能な新聖堂が献堂されている。
教皇は、旧聖堂の聖母画の前で信者らと共にロザリオの祈りを唱え、特にシリアをはじめ世界の平和のためにそれを捧げられた。
祈りの後、教皇は近接する高齢者施設のお年寄りたち、また障害児支援施設の子どもたちとお会いになった。
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