2018-04-19 11:56:00

ベネディクト会連合創立125周年に教皇との集い


教皇フランシスコは、ベネディクト会連合の修道者らとお会いになった。

ベネディクト会連合は、1893年、教皇レオ13世によって創立されてから、今年で125周年を迎える。同教皇は、世界各地のベネディクト会が一致して関心や問題を共有できるよう、連合の設立を望み、ローマのアヴェンティーノの丘の聖アンセルモ修道院に総修道院長と共にその本部を置き、研究や祈りの「共通の家」とした。

教皇は、ベネディクト会連合創立125周年を機会としたこの集いで、ベネディクト会士らがおよそ1500年間にわたり、世界の様々な地で、教会生活にもたらした目覚しい貢献に言及。

そして、レオ13世が創立した連合によって、世界中のベネディクト会員らの、ローマにおける教皇との、また会員間での、深い交わりの精神の体験が可能となったことを神に感謝された。

教皇は、ベネディクト会の修道者たちが、祈り、労働、霊的読書のモットーのうちに、常に新しく生き生きとした霊的生活を生み出していくことを願われた。

聖ベネディクトを「輝く星」と大聖グレゴリオが呼んだように、聖ベネディクトの生きた時代は道徳や社会制度が深刻な危機に見舞われた時であったが、彼は霊的生活の中心に神を据え、その生活の中で何が本質で、何が本質ではないかを見分けることを知っていたと教皇は述べ、今日を生きるベネディクト会士らも、何が聖霊から来るものかを識別する力を持つことが大切と話された。

現代において、人々は多忙で神の声に耳を傾ける時間さえ持たないが、ベネディクト会の修道院が、あらゆる年齢・国籍・文化・宗教を超えた人々のオアシスとなり、そこで皆が沈黙の素晴らしさを発見し、被造物の調和の中で自分自身を見出し、神によって生活に正しい秩序を取り戻すことができるようにと希望された。

ベネディクト会が取り組むエキュメニズムや諸宗教との対話に触れた教皇は、教会と世界のために重要なこれらの活動をこれからも続けていくよう励まされた。

教皇は、ベネディクト会連合創立125周年を、神とその叡智の追求、またその豊かさを未来に伝える方法について考察する機会とするように、関係者らに望まれた。

 








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