2018-04-02 13:16:00

復活の月曜日:教皇「兄弟愛だけが恒久の平和を保証する」


教皇フランシスコは、4月2日「復活の月曜日」、正午の祈りを巡礼者と共に唱えられた。

「復活の主日」の翌日は、「復活の月曜日」とも「天使の月曜日」とも呼ばれる。バチカンの聖ペトロ広場は、復活祭休暇で訪れた大勢の人々で賑わった。

教皇は集いの説教で、イエスの墓を見に行った婦人たちに「あの方は、復活なさったのだ」と最初に主の復活を告げたのは、神の使い、天使であったと指摘。

みことばの受肉の告知にも天使の存在があったのと同様に、復活という、想像を絶する事実を最初に告げるには、人間の言葉では十分ではなかったと話された。

主の復活を祝った翌日、「復活の月曜日」には、家族や友人たちとあらためて集い、親しく過ごす習慣があることに教皇は言及。

それは、人間と神、人間と人間自身、人間とその兄弟たちを引き離していた罪に対し、キリストがその死と復活を通して勝利し、復活の実りとして「兄弟愛」をもたらしたことを象徴するものと説明された。

イエスは人間同士の分裂の壁を崩し、新たな兄弟愛を編み出しながら、平和を取り戻させたと述べた教皇は、最初のキリスト教共同体が体験した兄弟愛を、わたしたちも再び見出すことは今日の時代に重要なことと語られた。

「互いに愛し合うならば、それによってあなたがたがわたしの弟子であることを、皆が知るようになる」(ヨハネ13,35)というイエスの言葉を引用しつつ、教皇はキリストの復活が世にもたらしたもう一つの重要なこととして、新たな対話と人間関係を挙げた。

わたしたちは自分や自分の仲間の中にだけに留まらず、共通善のために努力し、兄弟たち、特に最も弱く、疎外された人々の世話をするようにと招かれていると説く教皇は、兄弟愛だけが恒久の平和を保証し、貧困に打ち勝ち、緊張や紛争を止め、腐敗や犯罪を撲滅することができると強調された。

教皇は、わたしたちがこの復活祭の日々に体験している兄弟愛と交わりを、わたしたちの生活の中に常に生かすことができるよう、「天の元后」マリアの取次ぎを願いながら、復活節中に伝統的に唱えられる「レジナ・チェリ」の祈りを、信者と共に唱えられた。








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