2018-03-25 12:45:00

若者たちによるシノドス準備ミーティング終了


ローマで開かれていた若者たちによるシノドス準備ミーティングが終了した。

今年10月に「若者たち、信仰そして召命の識別」をテーマとする世界代表司教会議(シノドス)第15回通常総会がバチカンで開催されることに先立ち、同シノドスを準備する目的で青年たち自身が参加するミーティングが、ローマ市内の教皇庁立国際神学院「マリア・マーテル・エクレジエ」で開かれていた。

3月19日から24日まで開催されたこのミーティングには、世界各国から、カトリック信者だけではなく、他のキリスト教教会や、諸宗教、無宗教の若者たちも含む300人以上が会場に集い、この他にインターネットを通して各地から約1万5千人が参加した。

最終日、言語別の20グループと、ソーシャルメディアを通した6グループの会議の成果を基礎に、ミーティングの参加者ら皆の意見を要約したものとして、文書が発表された。

文書は全15ページで、序文以下、次のようにテーマ別にまとめられている。

第一部「現代の若者の挑戦とチャンス」
1.人格の育成
2.他者との関係
3.若者と未来
4.テクノロジーとの関係
5.人生の意味の探求

第二部「信仰と召命、識別と寄り添い」
6.若者たちとイエス
7.信仰と教会
8.人生の召命の意味
9.召命の識別
10.若者と寄り添い

第三部「教会の教育的・司牧的行為」
11.教会のスタイル
12.若い主役たち
13.優先すべき場所
14.強化すべき催し
15.利用すべき手段
 -マルチメディア
 -教会運動等への参加
 -芸術と美
 -礼拝・観想・黙想
 -信仰経験の分かち合い
 -教会会議性

この文書は、21世紀を生きる、出身地も、宗教、文化的背景も異なる青年たちによる、考察の結果であり、また、一つの神学論や教会の新しい教えを構成するものでもないと前置きした上で、若者たちがいまどのような場所に置かれ、どこに向かっているのか、教会は若者たちのために何ができるのかを知るための指針、今日の世界の若者たちの様々な現実や、人間性、信仰のあり方を反映する資料として、シノドス参加司教らに読んで欲しいと、序文で述べている。

資料本文は、最初に、若者たちが置かれた様々な環境や現実を紹介。それぞれの状況から生じる考えや傾向、宗教や信仰への態度・思いを記している。

次に、現代の若者たちがどのように信仰や召命を認識しているか、召命の識別のためにはどうしたらよいのか、そのためにどのような助けが必要かを述べている。

そして、若者が今日の教会に望むもの、このようにあって欲しいと思う「真の教会」、「透明で、正直で、惹きつける、コミュニケーションに富んだ共同体」の姿を描き、彼らの教育と司牧のためにどのような点に留意し、どのような点に力を入れて欲しいかを、具体的に示している。








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