2018-03-19 14:02:00

教皇、サン・ジョヴァンニ・ロトンドでミサ「聖ピオ神父の霊的遺産に倣う」


教皇フランシスコは、南イタリアのサン・ジョヴァンニ・ロトンドを訪問された。

3月17日、教皇は、聖ピオ神父(ピオ・ダ・ピエトレルチーナ、カプチン会士、本名:フランチェスコ・フォルジョーネ1887-1968)の聖痕出現100年と、帰天50年を記念し、ピオ神父の生誕の地であり、最初の聖痕を受けた場所、ピエトレルチーナと、ピオ神父の修道生活の中心であり、帰天の地である、サン・ジョヴァンニ・ロトンドを相次いで訪れた。

サン・ジョヴァンニ・ロトンドは、南イタリア、プーリア州・フォッジャ県の人口約2万4千人の町。ガルガーノ国立公園の一角にあり、山を背後にして市街が広がっている。

最初の訪問地ピエトレルチーナから、サン・ジョヴァンニ・ロトンドに移動された教皇は、マンフレドニア=ヴィエステ=サン・ジョヴァンニ・ロトンド教区司教、カプチン会員らの案内を受けながら、この地で聖ピオ神父の足跡に触れた。

教皇は、ピオ神父が創立を推進し、1956年に完成した総合病院、カーサ・ソリエーヴォ・デラ・ソフェレンツァ(苦しみを和らげる家)を訪問。

病院の入口に集った多くの患者に祝福を与え、小児科病棟では子どもたちを見舞い、家族らに温かい励ましの言葉をかけられた。

次いで、教皇はピオ神父が生涯のほとんどを過ごしたカプチン会修道院に隣接した、サンタ・マリア・デレ・グラツィエ巡礼聖堂で、同会の関係者らとお会いになった。

最後に教皇は、ピオ神父の列聖後、2004年に献堂された聖ピオ巡礼聖堂前で、信者のためにミサを捧げられた。

ミサの中で教皇は、「祈り」「小さき者」「叡智」の3つの言葉をテーマに、説教を行われた。

教皇は、自らよく祈り、信者たちにも多く祈るよう教えた聖ピオ神父の霊的遺産を大切に、神のために時間を捧げ、心を開いて神を賛美し、神への愛を表し、神との一致を求める対話的な祈りを勧められた。

また、神なる御父は小さき者にご自身の御国の神秘を示されたと述べた教皇は、小さき者たちはどこにいるのか、それは謙遜で開かれた心を持ち、貧しく、助けを必要とする人々であると話された。

そして、ピオ神父が創立した病院「苦しみを和らげる家」においても、病者たちの中にイエスとの出会いを見出すことができるだろうと語られた。

さらに、教皇は、「真の叡智は偉大な才能にあるのではなく、真の力は権力にあるのではない」、「叡智に満ちた、無敵の力は、信仰に培われた愛(カリタス)の中にあり、それは悪を無力化する力を持っている」と強調。

聖ピオ神父は生涯をかけて悪と闘ったが、その闘いを主イエスのように、謙遜と従順、十字架を通して賢明に闘い、愛のために自らの苦しみを捧げたと説かれた。

ピエトレルチーナとサン・ジョヴァンニ・ロトンドの訪問を終えた教皇は、同日夕方、バチカンに戻られた。

 








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