2018-03-16 12:59:00

「識別力と人間性を」教皇、ローマで学ぶ司祭・神学生らに


教皇フランシスコは、ローマで学ぶ司祭や神学生たちとお会いになった。

この日、バチカンのパウロ6世ホールには、ローマの教皇庁立神学院などに所属する世界各国の学生たちが集った。

教皇は、これらの司祭や神学生を温かく迎えられ、質疑応答を通して親しく交流された。

集いの中では、ヨーロッパ、アフリカ、南米、北米、アジアを代表し、司祭・神学生たちが、司祭職と宣教、召命の識別、司祭としての統合的育成や生涯的養成、教区司祭の霊性などについて質問。

教皇はこれらの問題に解答しながら、有意義な助言を与えられた。

教皇は、司祭職の中で使徒・宣教者としての立場を忘れないためには、常に歩み続け、耳を傾ける人間であることが必要と述べると共に、司祭は一人ではなく、いつも人々から支えられているという謙虚な気持ちを持つことが大切と話された。

召命の真の識別のために、教皇は、神の前で祈りながら自分で行う識別と、自分の話を聴き、指針を与えてくれる指導者と共に行なう識別との、2つの条件を示された。

司祭の生活に識別力がない時、すべてが閉ざされ、聖霊は働くことができない、聖霊に伴われながら司祭の道を歩むようにと願われた。

また、教皇は、司祭の人間的育成の重要性を強調。

司祭は普通の人間でなくてはならないと述べる教皇は、司祭には、皆と共に喜びを分かち合い、病者に静かに寄り添い慰めることのできる人間性が必要と話された。

そして、司祭は役人ではなく、父として人々に命を与える存在であると説かれた。

修道司祭のように創立者や会の特有の霊性を持たない、「教区司祭の霊性」について教皇は、まず自分の教区の司教との関係を育むことが肝心と述べられた。

加えて、兄弟としての他の司祭たち、また自分の子としての小教区の信者たちとの関係を大切にするならば、皆さんは聖性に達することができるでしょうと、教皇は教区司祭たちを励まされた。

 








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