2018-01-20 11:30:00

ペルー:教皇、プエルト・マルドナドの児童養護施設を訪問


ペルーを訪れた教皇フランシスコは、プエルト・マルドナドの児童養護施設を訪問された。

ペルー訪問2日目、1月19日午前、教皇はアマゾン地域の都市プエルト・マルドナドで、様々な形で住民との出会いを持たれた。

教皇は市内のスポーツ施設でアマゾンに生活する民族の代表にお会いになり、環境や文化・生活の保護などについて話された。

続いて職業技術専門校のキャンパスで行われた市民との集いにおいても、消費主義や画一的な文化に対し、家族を基礎に伝統とアイデンティティーを守り、自然や人間の搾取、経済至上主義、使い捨ての文化に抗しながら、土地を愛し、人間の尊厳を擁護していくよう願われた。

この後、教皇は「小さな王子」と名づけられた児童養護施設に赴かれた。

この施設は、同地域での子どもの遺棄や、未成年の搾取の増加を前に、スイス出身のグザビエ・アルベックス・ド・モルシェ神父によって、1996年に創立された。

現在、同施設にはおよそ35人の未成年が保護されている。

バスケットボールのコートで行われた子どもたちとの出会いで、教皇は、「皆さんはわたしたちにとって希望の光です」と呼びかけられた。

教皇は、子どもたちがそれぞれの困難を抱えつつも、この家で愛情と友情に囲まれながら、手を差し伸べ希望を与えてくださる神を発見していく過程を見るのは、喜びに満たされる思いであると、語られた。

先住民族出身の青少年に対して、教皇はお年寄りの話しに耳を傾け、伝統を大切にし、自分たちのルーツを求めると同時に、好奇心を持ち、新しいものに目を開きながら、自分というものを形作るよう励まされた。

「世界は、模倣ではない、ありのままの皆さんを必要としています。人類に別の、真の生き方を教える、誇り高いアマゾンの民族の若者たちを必要としています」と教皇は話された。

プエルト・マルドナドを去る前に、教皇は地元の司牧センターで、地域の住民代表と昼食を共にされた。

同日夕方、教皇は空路で首都リマに戻られた。








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