2018-01-20 18:00:00

ペルー訪問:教皇、トルヒーリョでミサ


教皇フランシスコは、ペルーのトルヒーリョで、ミサを捧げられた。

ペルー訪問3日目の、1月20日、教皇は首都リマから北西に560kmの沿岸都市、トルヒーリョを訪れた。

ラ・リベルタ県の県都、トルヒーリョは、その温暖な気候から「永遠の春」を謳われている。その建設は16世紀にさかのぼり、ペルーの歴史の中で重要な役割を果たしてきた。現在、人口はおよそ80万人で、ペルーで3番目に大きい都市である。

トルヒーリョはその美しい海岸でも知られる。教皇ミサは、市の北西の海岸地帯、ワンチャコ地区でとり行われた。

海を見渡すミサ会場は、地元はもとより、ペルー全土から集った信者たちでいっぱいになった。

このミサは、「天の扉、聖マリア」に捧げて行われた。

説教で教皇は、昨年ペルーを襲った大雨による水害で、トルヒーリョ周辺も大きな被害を受けたことに触れながら、未だその被害に苦しむと同時に、復興に立ち上がる人々に励ましと祈りをおくられた。

試練の中、「連帯と寛大の油」を絶やすことなく、手を広げ、苦しむ人々を慰め、乏しいものを分かち合う人々の信仰は、闇の中のたいまつであると教皇は話された。

そして、信仰は概念ではなく、業や、助けや、寄り添いといった、具体的な愛へとわたしたちを開き、すべてが失われたと思われる時でも、再び築き上げることを知っていると語られた。

生活の中には、社会を揺さぶる別の形の「嵐」もあると述べた教皇は、組織的暴力や犯罪の存在を指摘。

教育や就労の機会を得られない若者たちが未来を築けず、不安定な生活を送っていることに対し、支援と希望を与えることが大切と話された。

社会の嵐に対抗し、子どもたちを助けるための最良の道は、イエス・キリストという名の、福音の道であると教皇は強調。

「皆さんの生活を福音で満たしてください」と、呼びかけられた。

教皇と信者たちは、ペルーで崇敬される「天の扉、聖マリア」に、「扉の聖母よ、あなたの祝福をください。扉の聖母よ、平和とたくさんの愛をください」と祈った。

 








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