2018-01-16 14:52:00

教皇、チリ到着、サンティアゴで各界要人と会見


司牧訪問のためチリを訪れた教皇フランシスコは、バチェレ大統領ならび同国の各界要人と会見された。

イタリア時間1月15日朝、チリおよびペルー南米2カ国訪問へ出発された教皇は、現地時間同日夜、最初の訪問国チリの首都サンティアゴに到着された。

到着から一夜明けた16日、教皇はサンティアゴ市内の大統領官邸・モネダ宮殿で、チリの政界をはじめ各界を代表する人々、また同国駐在の外交団らとお会いになった。

若い頃、イエズス会の修練期の一部をチリで過ごされた教皇は、関係者への挨拶の中で、同国への親愛と感謝を表された。

教皇は、ここ数十年のチリの民主主義の成長が社会にもたらした目覚しい発展を称賛。同国が、いくつかの激動の時期を乗り越え、社会の安定と成熟のうちに、今年独立200年を迎えたことに言及された。

善、愛、正義、連帯などの価値は、一度獲得すればそれで終わりということはなく、毎日より高い理想に向かって努力することが大切と述べた教皇は、現状に満足せず、未だ不正義のために苦しむ多くの兄弟たちの状況に関心を持つよう呼びかけられた。

多様な民族・文化・歴史に彩られた国、チリにとって、その偉大な価値を守るために不可欠なことは、「耳を傾けること」であると教皇は指摘。

失業者、家族、先住民族、移民、若者、高齢者、子どもたち、それぞれの状況、問題、必要に耳を傾けながら、よりよい社会を目指すよう希望された。

また、わたしたちの「共通の家」である地球の声に耳を傾け、重大な環境問題に具体的な解決をもって答えるだけでなく、今までとは異なる眼差し、考え方、生活スタイルをもって、自然環境のバランスよりも経済を優先させるシステムに対抗する精神を示して欲しいと願われた。

教皇は、チリの人々の気質の中心を成す、生きるための強い意欲に触れ、その召命ゆえに、誰もが尊重され、誰もが排除されることのない社会を築いて欲しいと励まされた。

 

 

 

 

 








All the contents on this site are copyrighted ©.