2017-12-06 18:18:00

一般謁見:教皇、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教、3宗教共通の聖地エルサレムのためにアピール


12月6日、水曜恒例の教皇一般謁見は、寒さを避けてバチカン市国内のパウロ6世ホールで行われた。会場は世界各国の巡礼者たちで朝早くから一杯になった。

定刻に会場に姿を見せた教皇は、会衆から大きな歓声で迎えられ、教皇もそれに笑顔で応えながら席に着かれた。一般謁見は、カテケーシス(教会の教えの解説)をもって始まった。

この日のカテケーシスで、教皇は先日終了されたばかりのミャンマーとバングラデシュ司牧訪問について、素晴らしい体験であったと話された。

特に両国では、数多くの若者たちと直接出会い、アジアの持つ力強い未来に触れることが出来たと述べ、彼らの微笑みの中に、武器を製造する人々ではなく、平和を希求しそのために働く人々の、未来の希望に満ちた姿を目の当たりにしたと、その強い印象を語られた。

カテケーシスの後、教皇は数日前の米国大統領のイスラエルのアメリカ大使館のテルアビブからエルサレムへの移転の発表に言及し、当地がおかれている現状に深い憂慮の念を示された。

教皇は、エルサレムが、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教にとって、聖なる都であり、特別な意味を持つ場所であり、平和実現のために唯一無比の役割を果たしていることを改めて強調。各国関係者らに、この都市の持つ特別な性格に考慮した、賢明な対処を呼びかけられた。そして、教皇は、聖地と中東の、ひいては全世界の平和と共存のために、エルサレムが果たす特別な役割の確保と強化を、神に祈られた。








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