2017-11-29 11:07:00

ミャンマー:教皇、ヤンゴンでミサ「十字架のイエスを人生の羅針盤に」


教皇フランシスコは、司牧訪問先のミャンマーで、信者と共にミサを捧げられた。

ミャンマー滞在3日目となった11月29日午前、教皇はヤンゴンの競技場でミサをとり行われた。

ミャンマーは、仏教徒が大多数を占め、キリスト教徒は人口のおよそ6.2%を占めている。カトリック信者数は、人口に対し1.27パーセントにあたる、約66万人。

教皇を迎え、同国のカトリック共同体の喜びは大きく、ミサ会場には、近隣地域はもとより、遠い山岳地帯に至るまで、ミャンマー全土から信者たちおよそ15万人が詰めかけた。

ミサの説教の冒頭で教皇は、皆さんに耳を傾け、そこから学び、希望と慰めの言葉をおくるために、巡礼者としてミャンマーにやって来たと述べられた。

神の叡智と十字架をテーマにした説教で、教皇は、イエスこそが神の叡智そのものであり、十字架上のイエスは、神から来る光と共にわたしたちの人生を導く確かな羅針盤であると話された。

また、十字架は癒しをもたらすものでもあると教皇は指摘。

イエスはわたしたちのためにその傷を御父に捧げ、その傷を通してわたしたちは癒されると語られた。

わたしたちは癒しは怒りや復讐によって得られると考えがちだが、しかしながら、復讐はイエスの道ではないと教皇は述べ、復讐と拒絶がイエスを受難と死に向かわせたが、イエスはそれに対し、赦しと憐れみをもって答えたと話された。

聖体の恵みの中に、わたしたちは信仰の目を通して、イエスの御体と御血を認めるが、わたしたちはまた、キリストの御傷の中に安息を見出し、そこで自分たちの罪や過ちから清められることを学ぶと教皇は説いた。

キリストの御傷の中に安らぎを得ながら、皆さんはそこで御父のいつくしみの香油に癒されると共に、他の人々の傷を癒すための力を得ていると教皇は話し、ミャンマーの教会が貧しく苦しむ人々に連帯と支援の業を積極的に行なっていることを称賛。

生き生きとしたミャンマーの教会の姿に喜びを表された教皇は、これからも神から与えられた叡智と愛を他の人々と分かち合い続けて欲しいと、信者らを励まされた。

 

 








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