2017-10-12 13:33:00

東方教会省創設100年を記念し、聖マリア大聖堂で教皇ミサ


教皇フランシスコは、東方教会省創設100年を記念し、ローマ市内の聖マリア大聖堂でミサを捧げられた。

教皇ベネディクト15世(在位:1914-1922)が、1917年5月、東方教会省を、また同年10月に教皇庁立東方研究所を創立してから、今年で100年を迎えた。

これを機会に、教皇フランシスコは、10月12日午前、ローマ市内の教皇庁立東方研究所を訪問。

続いて、近接する聖マリア大聖堂(サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂)で、東方教会省および東方研究所の創立100年を祝うミサをとり行われた。

ミサの説教で教皇は、100年前、ベネディクト15世が東方教会省と東方研究所を創設した時、第一次世界大戦の最中であったことを思い起こされた。

今日も、局地・分散的とは言え、わたしたちは別の世界的な大戦を体験しているとも言えると述べた教皇は、迫害され、離散する東方教会のキリスト教信者たちの悲劇に目を向けられた。

こうした中にも、神は、苦しみ、虐げられ、「主よ、なぜ?」と問う正しい者たちを心に留め、決して忘れることはないと教皇は強調。

「聖母マリアもまた、その人生の中で、いったい幾度「なぜ?」と問うことがあっただろうか。しかし、あらゆることを観想する聖母の心には、神の恵みが信仰と希望を輝かせていた」と語られた。

わたしたちが祈る時、そこにはわたしたちに耳を傾けてくださる主への信頼と、扉を叩く信仰の勇気が必要と教皇は述べ、「だれでも、求める者は受け、探す者は見つけ、門をたたく者には開かれる」(ルカ11,10)というイエスの言葉を示された。

人は祈りと共に神の扉をたたき、恵みを乞い、父なる神はその願いに応えるのみならず、それ以上のもの、聖霊を与えられると説く教皇は、この勇気ある祈りが、皆の教会への奉仕を促し、培うようにと、東方教会省ならび東方研究所の関係者を励まされた。

 








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