2017-09-20 12:04:00

希望に向けて学ぶ、教皇一般謁見


教皇フランシスコは、バチカンで9月20日、水曜恒例の一般謁見を行われた。

謁見中、教皇は「キリスト教的希望」をめぐるカテケーシス(教会の教えの解説)として、「希望に向けて学ぶ」をテーマに話された。

そして、教皇はこのテーマを、教育者、父として、若者や、学びたいと思うすべての人、一人ひとりに向けて語りたいと述べられた。

神に置かれた場所で、常に希望を持て、という教皇は、夜の闇に打ち負かされることなく、最初の希望の敵は自分の外ではなく、自分の中にあることを忘れてはならないと話された。

教皇は、信仰と希望は一緒に歩むものと述べつつ、より高く素晴らしい真理の存在を信じ、聖霊と、キリストのうちに、創造主なる神に信頼するよう励まされた。

この地上での人生の戦いは無駄ではなく、人生の終わりに待つのは遭難ではないと教皇は述べ、神は決して失望させることのない方と強調。

どこにいても築くことを忘れず、倒れていれば起き上がり、座っているならば歩き始めること、平和の業を行い、憎しみと分裂を招く声に耳を傾けないこと、と語られた。

教皇は、一人ひとりの人を愛することの大切さに触れ、それぞれの人が自分の背景を持っているように、すべての人の歩みを尊重しなくてはならないと話された。

イエスはわたしたちに闇の中で輝く光を与えられた、その光を人生の最も大きな豊かさとして守り、まだ見ぬ世界、神が完成させられる世界を夢見るよう教皇は招くと共に、その一方で、この世と、毎日の生活に責任を持ち、勇気を持って人生の困難に立ち向かっていくよう説かれた。

真理に対する勇気を持つと共に、自分は人よりも優れているとは思わず、すべての人の苦しみを心に留めるべきと話された。

理想を育み、人間を超える何かのために生き、間違えても神に信頼して立ち上がり、苦い体験にあっても、善のために働く人々の存在を信じ、子どものような心を持って、驚くことを学んで欲しいと、教皇は願われた。

「生き、愛し、夢を見、信じること。そうすれば、神の恵みと共に、決して失望することはないでしょう」と教皇は語られた。

 








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