2017-09-11 10:58:00

コロンビア:教皇、カルタヘナの聖ペトロ・クラベル教会へ


コロンビアを訪れた教皇フランシスコは、カルタヘナの聖ペトロ・クラベル教会を訪問された。

9月10日、教皇のコロンビア司牧訪問は、実質的な最終日を迎えた。

教皇は最後の訪問都市として、同国北部、カリブ海に面したカルタヘナに赴かれた。

カルタヘナ市内の広場で、教皇はホームレスの人々のための施設の礎石を祝別すると共に、人身売買に反対し犠牲者を支援する修道者たちの活動「タリタクム」の関係者らを励まされた。

この後、教皇は、貧しい人々のために食堂で50年以上ボランティアとして奉仕する77歳の婦人の家を訪問。地区の住民たちの歓迎を受けられた。

続いて、教皇は聖ペトロ・クラベル教会に向かわれた。

この途中、沿道の人々を祝福されていた教皇は、特別車パパモービルのフレームで顔を打ち、左の頬骨と眉の上を軽く負傷されたが、グレッグ・ブルク・バチカン広報局長によれば、教皇はお元気で、打撲箇所を氷で冷やし、薬をつけた後、公式行事を予定通り続けられた。

聖ペトロ・クラベル教会を巡礼された教皇は、アンジェラスの祈りを信者たちと共に唱えられた。

聖ペトロ・クラベル(1580-1654)は、スペイン・カタロニア生まれのイエズス会士。宣教師として南米へ渡り、当時奴隷貿易の中心地であったカルタヘナで、黒人奴隷たちが置かれた劣悪で絶望的な状況に深く胸を傷め、彼らの救済のために生涯をかけて奉仕した。聖ペトロ・クラベルは、カルタヘナで帰天し、その聖遺物は彼に捧げられた同名の教会に納められている。

聖ペトロ・クラベルの聖遺物の前で祈られた教皇は、教会前で行われたアンジェラスの祈りで、国や言語を超えた愛といつくしみを証しした同聖人の生涯を思い起こされた。

また、この機会に教皇はコロンビアの隣国、ベネズエラに言及。

国内の緊張が続くベネズエラで、政治生活においてあらゆる暴力を排し、貧しい人々をはじめすべての人を苦しめているこの深刻な危機に対し、解決を見出すよう希望された。

 

 








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