2017-09-08 11:27:00

コロンビア訪問:教皇、ボゴタで平和といのちのためのミサ


コロンビア訪問中の教皇フランシスコは、9月7日午後、首都ボゴタで市民のためにミサを司式された。

教皇ミサの会場となったボゴタのシモン・ボリバル公園は、不安定な空模様にも関わらず、朝早くから多くの信者で埋まり、参加総数はおよそ100万人に達した。

このミサは「平和といのち」のために捧げられた。

説教で教皇は、コロンビアは測り知れない豊かさに満ち、その豊かさはすべての人に実をもたらすことができるものであると、同国の持つ大きな可能性を強調。

その一方で、暗い闇がいのちを脅かし、社会の不正と不安を生み、自分たちだけの利益を追求する腐敗者たちが皆のものである幸福を妨げ、無実の人の叫びを響かせ、復讐と憎しみを煽ることになったと、同国がくぐりぬけてきた大きな試練を思い起こされた。

こうした中、教皇は、「沖に漕ぎ出して網を降ろし、漁をしなさい」(ルカ5,4)と、苦労にも関わらず不漁を体験した漁師、シモン・ペトロに、イエスが投げ掛けた言葉を引用。

このイエスの言葉は、ペトロだけでなく、コロンビアで平和と命のために取り組むすべての人たちに向けられていると話された。

網を降ろすことには、責任が伴う、と教皇は指摘し、コロンビア国民全体の歩みが、大きく丈夫な網となって、すべての人を一つに集め、いのちの保護、特に弱い立場の人々のために働くことができるようにと願われた。

神の御言葉に耳を傾けてこそ、生き生きとした、正義と兄弟愛に満ちた共同体を築くことができ、人間のいのちをその始まりから終わりまで愛し尊重しながら、イエスに従い、福音の道を歩むことができるだろうと説かれた。

このミサには、内戦の犠牲者や、隣国ベネズエラからの巡礼団の姿も見られた。

教皇はミサ終了後、ベネズエラの司教団としばし会見された。








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