2017-08-20 16:42:00

日曜正午の祈り : 教皇「神よ、世界をテロリズムの非人間的暴力からお救いください」


猛暑が続くローマ、バチカンの聖ペトロ広場での聖母への祈りに際し、教皇フランシスコは、この数日間、世界各地で起きたテロリズムの犠牲者の冥福を祈ると共に、その遺族や、友人、関係者らに哀悼の意を表された。

「親愛なる兄弟姉妹の皆さん、ここ数日、世界を震撼させた、ブルキナファソ、スペイン、フィンランドなどで起きたテロ行為の犠牲者とそのご遺族のために、わたしたちの心は大きな痛みと悲しみに覆われています。憐れみと平和の神である主に、この世界を非人間的な暴力から救ってくださるよう心から祈りましょう。」

説教では、教皇は、この日曜日のミサで朗読された、マタイ福音書の「カナンの女の信仰」のエピソードに触れ、次のように話された。

「今日のミサ中福音朗読された、カナンの女のエピソードで、母親である、このカナンの女性は、しつこくイエスに娘の病の快復を願います。はじめは無視するかのように見えるイエスに対し、彼女は決してあきらめません。さらに娘の快復を必死で祈り続けます。

この女性の内的な強さは、いかなる困難にも負けません。娘の快復を心から願う母親の愛の大きさ、またイエスへの信頼の厚さは、イエスにその願いを聞き入れさせます。ここに女性の強さ、母親の強さを見ることができます。彼女らはその力によって多くを獲得します。

彼女の熱心さ、この異邦人の女の信仰にイエスは感心、驚嘆すらします。こうして、イエスは母親の願いを聞き入れ、その時、娘は全快します。

この謙虚な女性は、揺ぎない信仰の模範として、イエスからわたしたちに提示されています。彼女のイエスに対する真剣な祈りは、わたしたちが人生で困難な時も、諦めることなく祈り続けるようにとの励ましでもあります。

主はわたしたちの必要に決して背を向ける方ではありません。時にそのように見えたとしても、それはわたしたちの信仰を試し、さらに強めるためなのです。このエピソードは、わたしたちがいつも信仰を強め、イエスへの信頼を深める必要のあることを理解させてくれます。

わたしたちが人生の道標を見失う時、行く道が険しく困難な時、自分の努めに忠実であるのが難しい時、イエスはいつも正しい道を見出し、戻れるように助けてくれます。

ですから、神のみ言葉にいつも注意深く耳を傾け、秘跡に与り、神に向ける心の叫びとしての個人的な祈りと、さらに隣人への具体的な愛徳の業をもって、毎日、信仰を培うことが大切です。」








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