2017-07-07 15:51:00

ハンブルクで開催のG20参加者に教皇のメッセージ


教皇フランシスコは、ハンブルクで開催のG20サミットの参加者に、メッセージをおくられた。

第12回主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)が、7月7日(金)、8日(土)の日程でドイツ北部・ハンブルクで行なわれている。

教皇は、同サミットで議長を務めるアンゲラ・メルケル独首相に宛てたメッセージで、各国の統治者の心と、政策実施のあらゆるプロセスにおいて、国や、民族、宗教、文化を越えて、貧しい人々や、難民、避難民、苦しみ疎外された人々に絶対的な優先性が与えられるようにと希望された。

教皇は特に南スーダンや、チャド湖周辺地域、アフリカの角地域、イエメンなどにおける深刻な食糧・水不足を指摘。これらの状況に対する迅速な支援・対応を呼びかけられた。

今日も世界各地に広がる多くの紛争を見つめつつ、教皇は「戦争は決して解決にならない」と強調。

こうした状況に終止符を打つためには、軍拡を止め、戦争への直接・間接の関与を取り下げることで、紛争のレベルを低下させていかねばならないと述べている。

教皇はG20サミットの参加者に責任ある連帯の精神が息づくことを願いながら、「刷新的で、相互に結びつき、持続可能で、環境に配慮した、すべての人を受容する発展」を可能にするための、同会議と国際社会の努力に、神の祝福を祈られた。

 

 








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