2017-07-07 13:10:00

教皇、バチカン市国の作業所の職員らとミサ


教皇フランシスコは、7月7日、バチカンの作業所の職員らとミサを捧げられた。

バチカン市国内には、木工、金工、電気、機械などの技術に携わる職員たちの作業センターがある。

同センターでは、毎月最初の金曜日に、修道女らの協力を得て、祭壇を設け、花を飾り、作業所内を整え、聖歌を準備して、「初金曜日のミサ」をとり行う。

7月最初の金曜日、教皇はセンター関係者の招きを受け、職員たちのためにミサを司式された。

説教で教皇は、この日の福音朗読箇所、イエスがマタイを弟子にする場面(マタイ福音書9,9-13)を取り上げられた。

徴税人マタイは、支配者であるローマ帝国のために同胞のユダヤ人から税を取り立てる裏切り者として、人々から蔑まれていたが、イエスは彼に自分に従うようにと召された。

イエスがマタイの家で食事をしていた時、ファリサイ派の人々が「なぜ、あなたたちの先生は徴税人や罪びとと一緒に食事をするのか」とイエスの弟子たちに問うと、イエスは「わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪びとを招くためである」と言われた。

教皇は、このマタイの召し出しのエピソードを振り返りつつ、「イエスのこの言葉は慰めです。わたしたちは皆罪びとだからです。誰一人、わたしは罪びとではないとは言えません」と強調。

むしろ、「わたしたちの『罪びと』というタイトルが、イエスをわたしたちに惹き付けるのです。イエスが、わたしのところ、わたしたちのところに来られるのは、わたしたちが罪びとだからです」と話された。

「自分は正しいと思っている人は、イエスを必要としないでしょう。これに対して、自分を罪びとと自覚する人は、イエスがいつも赦し、魂を癒してくださることを知っているのです」と、教皇は説かれた。

ミサの後、教皇はセンターの木工部門で、職員たちと朝食を共にされた。

 








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