2017-07-06 12:37:00

ナヴァロ・ヴァルス元バチカン広報局長、死去


元バチカン広報局長、ホアキン・ナヴァロ・ヴァルス氏は、7月5日、療養先のローマで死去した。80歳だった。

ナヴァロ・ヴァルス氏は、1984年から2005年まで教皇聖ヨハネ・パウロ2世のもとで、続いて2006年7月まで前教皇ベネディクト16世のもとで、20年以上に渡り、バチカン広報局の局長を務めた。

ナヴァロ・ヴァルス氏は、1936年、スペインの生まれ。オプス・ディ所属。医師から、ジャーナリストになった経歴を持つ。スペインのABC紙のローマ支局長、ローマ外国人記者クラブの会長を務めていた時、ヨハネ・パウロ2世からバチカン広報局長の任務を託された。

バチカンの歴史上初の、信徒の報道官となったナヴァロ氏は、そのオープンな姿勢とプロフェッショナル性をもって、教会の広報のあり方に大きな影響を与えた。

長きに渡りヨハネ・パウロ2世の傍らで任務を遂行し、多くの海外訪問や、要人会見に付き添ったナヴァロ氏は、同教皇と大きな信頼で結ばれていた。ヨハネ・パウロ2世逝去後も、登位直後のベネディクト16世の報道官を務めた。やがて引退と共に、その役目はバチカン放送局総局長(当時)のフェデリコ・ロンバルディ神父に引き継がれた。

ロンバルディ前広報局長は、長年、教会の広報の世界で共に働いたナヴァロ・ヴァルス氏を「広報のマエストロ(師)」であり、「真の深い霊的生活を仕事と一致させた模範」、「教皇と教会に対する献身のモデル」であると述べ、その誠実な人柄をしのんだ。

 








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