2017-06-21 13:24:00

「聖人たちは希望の証し人、人生の同伴者」教皇、一般謁見で


教皇フランシスコは、バチカンで6月21日、水曜恒例の一般謁見を行われた。

謁見中のカテケーシスで、教皇は「キリスト教的希望」の考察として、希望の証し人であり、わたしたちの人生の同伴者である「聖人たち」をテーマに取り上げられた。

教皇は聖人たちとわたしたちの関係を語る上で、洗礼式で唱えられる「諸聖人の連祷」に言及。

悪に対する神の力の象徴として、洗礼志願者に塗油が行なわれる前、全会衆が唱える「諸聖人の連祷」は、わたしたちと同じ道をたどり、同じ苦労を知りながら、今は神の永遠の抱擁の中にいる兄姉たち、すなわち聖人たちが人生の同伴者として初めてわたしたちに贈られる時であると話された。

聖人たちの存在は、「キリスト教生活は、到達し得ない理想ではない」ということを教えてくれると同時に、教会はわたしたちの先を歩んだ無数の兄弟たちから成り、聖霊の働きによって彼らは地上にいるわたしたちと結ばれているために、わたしたちは一人ぼっちではないとの慰めを与えてくれると語られた。

次に、洗礼式だけでなく、結婚式にも「諸聖人の連祷」が唱えられると教皇は指摘。

婚約者たちが秘跡において彼らの愛を奉献する時、そこで再び「諸聖人の連祷」によって聖人たちの取次ぎが祈られ、こうして若い夫婦たちは信頼をもって結婚生活という新しい旅を始めることができると述べられた。

また、教皇は司祭の叙階式に上げられる諸聖人への祈りも忘れがたいものとして列挙。

司祭候補者が地に平伏し、顔を床につけている中、司教に導かれたすべての会衆は、新司祭たちの上に聖人たちの取次ぎを祈るが、その時、託された使命の重さに押し潰されている彼らは、背の上に天国が広がり、神の恵みが決して欠けることがないと感じ、落ち着いて使命を引き受けることができると話された。

「主がわたしたちに聖人になる希望を与えてくださいますように」と祈る教皇は、「聖人になることは難しいことだ、悪人になる方が聖人になるより簡単だ、と考えてはいけません。主の助けを通して、わたしたちは聖人になれるのです」と、信者たちを励まされた。

 








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