2017-06-10 15:22:00

教皇、諸宗教対話における女性の活躍に期待


教皇フランシスコは、6月9日、教皇庁諸宗教対話評議会の関係者とお会いになった。

同評議会(議長:ジャン・ルイ・トーラン枢機卿)は、このほど「普遍の兄弟愛の教育における女性の役割」をテーマに定例総会を開催していた。

教皇は総会参加者との出会いで、多様化、グローバル化した今日において、社会の中で普遍の兄弟愛を教える女性の役割をより認識する必要があると述べられた。

女性がその賜物を共同体の中で発揮する時、社会はそれを認識することで、良い方向へと変容しながら、人類家族の本質的一致について一層考えを深めることができると話された。

こうしたことから、教皇は女性が地域・国内・国際社会の様々なレベルで、社会・経済・政治、そして教会生活に関わっていくことを希望された。

受容と相互尊重を生み出すことができる女性たちは、教育者として特別な召命を持っていると教皇は指摘。

女性たちは母としての役割以外にも、家庭教育の中心を果たし、教育界におけるその貢献は計り知れないと述べられた。

男性も女性も、すべての人がそれぞれの感受性と役割をもって、兄弟愛と平和の教育に参加するよう招かれていると述べた教皇は、中でも生命の神秘と密接に結びついた女性は、命を大切に守る心と、愛だけが世界で皆の共存を可能にするとの確信によって、兄弟愛の精神を推進する大きな力を備えていると話された。

普遍の兄弟愛の教育においては、友情や相互尊重を築くことと共に、諸宗教対話を学ぶことが必要と教皇は強調。

女性は生活面からも諸宗教の対話に取り組み、多文化的な現実のより良い理解に貢献することができるが、同時に宗教体験や神学などのレベルにおいても意見を交換することができると教皇は話し、女性が人に耳を傾け受容するその力と、寛大に開かれた心をもって諸宗教対話でより活躍することを希望された。

 








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