2017-05-11 13:36:00

ファティマ巡礼を前に、教皇のメッセージ


教皇フランシスコは、ファティマ巡礼を前に、ポルトガルの人々にビデオメッセージをおくられた。

5月12日(金)、13日(土)の2日間、教皇はポルトガルの聖母巡礼地、ファティマを訪れる。

巡礼への出発前のメッセージで、教皇は次のようにポルトガル国民に呼びかけられた。

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「ファティマの聖母の足元に巡礼するまで、あとわずかとなりました。もうすぐ母マリアの家で行なわれるわたしたちの出会いを、喜びのうちに待っています。

皆さんのお家や共同体、市町村にも来て欲しいとの招待をいただき、ぜひともそうしたいところですが、それができないのが残念です。ファティマの聖母への巡礼だけに内容を絞った、今回のわたしの訪問を理解してくださった関係当局の皆さまに感謝申し上げます。

この巡礼で、わたしは教皇として聖母のもとに赴き、イエスから世話をするようにとわたしに託された最も素晴らしい「花々」、すなわちイエスの血に贖われた、誰一人除外されることのない、世界中の兄弟姉妹たちをお捧げしたいと思います。

わたしが心を込めて「金の薔薇」を捧げるために、皆さんがわたしと心身共に一致してくださることが大切です。こうして皆が「心も、思いも一つ」となります(参照:使徒言行録4,32)。聖母が一人ひとりに「わたしの穢れなき心はあなたの拠り所となり、神へと導く道となるでしょう」と囁いてくださることを願いつつ、わたしはすべての人を聖母に託すでしょう。

「マリアと共に、希望と平和における巡礼」、これがわたしたちの巡礼のモットーです。そこには回心のためのすべての計画が込められています。この祝福された時のために、皆さんが祈ってこられたことを知り、嬉しく思います。祈りはわたしたちの心を広げ、神の賜物を受け取る準備となります。

皆さんが毎日わたしのために捧げてくださる祈りと犠牲に感謝します。わたしは皆さんの祈りを必要としています。わたしは罪びとたちの中の罪びと、「わたしは汚れた唇の者。汚れた唇の民の中に住む者」(イザヤ6,5)です。祈りはわたしの目を照らし、神がご覧になるように他人を見、神が愛されるように他人を愛することを教えてくれます。

神の名において、希望と平和の福音を分かち合う喜びのうちに、皆さんのもとを訪れたいと思います。主が皆さんを祝福し、聖母が皆さんを守ってくださいますように!」








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