2017-04-24 19:09:00

教皇、ローマの聖バルトロメオ教会へ、現代の殉教者のために祈る


教皇フランシスコは、4月22日、ローマ中心部の聖バルトロメオ教会を訪問され、現代の殉教者たちのために祈られた。

ローマ市内を流れるテベレ川の中洲、ティベリーナ島に建つ聖バルトロメオ教会(サン・バルトロメオ・アル・イゾラ)は、中世に起源を持つ。

教皇聖ヨハネ・パウロ2世は、同教会を聖エジディオ共同体に託され、紀元2千年の大聖年を機に、この教会が20世紀の殉教者たちを記憶するための巡礼聖堂となることを望まれた。

2002年に現在の形に整えられた同教会は、中央祭壇から、側廊の各礼拝堂まで、その全体が20世紀と21世紀の世界の殉教者たちに捧げられている。

同日夕方、聖バルトロメオ教会を訪れた教皇フランシスコは、聖エジディオ共同体が企画した「20世紀から今日までの新しい殉教者」を思い起こすための、み言葉の祭儀をとり行われた。

この祭儀には、1939年、ナチスによって殺害されたプロテスタント教会の牧師の遺族と、昨年フランス・ルーアンの教会で殺害されたカトリック司祭の姉、また、2009年、エルサルバドルで活動中に命を奪われた聖エジディオ共同体会員の友人らが出席し、故人を偲び、その信仰を振り返った。

説教で教皇は、前世紀、イデオロギーの狂気のために殺害された多くのキリスト教徒たちと、今日もまた、ただイエスの弟子であるというために命を奪われた人々を深く心に留められた。

教皇は、過去と現在のこれらの信仰の英雄的な証し人たちを記憶しつつ、教会は殉教者たちの教会であるという思いを強くしたと話された。

同時に教皇は、愛の柔和な力と聖霊の声に忠実に、毎日兄弟たちを助け、神を愛する人々を、「隠れた殉教者」と表現。

殉教者たちは、横暴や、暴力、戦争に、愛の力と温和さをもって対抗し、忍耐によって平和を実現することをわたしたちに教えてくれると説かれた。

教皇はまた、昨年4月、ギリシャ・レスボス島訪問の際に出会った一人のイスラム教徒の難民男性が、キリスト教徒の妻を殺害され悲嘆と絶望の中にあったことを語りつつ、十字架を最後まで自分の身から離さなかったために殺害されたこの女性を今ここで思い起こしたいと述べられた。

教皇は難民たちの悲劇に言及しながら、これらの兄弟たちに対する一層の連帯を呼びかけられた。

 








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