2017-03-29 14:12:00

「復活と命の神の約束に基づいた、キリスト者の希望」教皇一般謁見


教皇フランシスコは、バチカンで3月29日、水曜恒例の一般謁見を行われた。

謁見中の「キリスト教的希望」をめぐるカテケーシス(教会の教えの解説)で、教皇は「ローマの信徒への手紙」(4,16-25)を取り上げ、「希望するすべもないときに、信仰によって抱く希望」をテーマに講話された。

教皇は、使徒聖パウロは「ローマの信徒への手紙」の中で、アブラハムを「信仰の父」としてだけでなく、「希望の父」として示していると話された。

神はアブラハムに、救う神、絶望と死から解放する神としての姿を啓示され、これによってアブラハムの全生涯は、解放し再生させる神への賛歌、預言となったと教皇は述べ、神はわたしたちにとっても同じ方であり、わたしたちはイエスの過ぎ越しの神秘を通して、この救いの完成を思いこし、記念すると説かれた。

聖パウロが信仰と希望の関係を示しているとおり、キリスト教的希望は、論理や、予測、人間的な保証に基づかずに、希望のないところ、希望するすべもないところにこそ表されると教皇は指摘。

「偉大な希望は信仰を土台したものであるゆえに、希望のない状況をも乗り越えていける。わたしたちの希望は、自分の言葉ではなく、神の御言葉に基づいているからである」と話された。

教皇は信者たちに「わたしたちもまた、神はわたしたちを愛され、わたしたちに約束されたことを完成してくださると信じていますか」と問われた。

そして、教皇は、この約束の完成にわたしたちが払う唯一の代償は、「神への信仰に心を開くこと」だけであると述べられた。

人間的視点による約束に基づいた希望は不確かなものであるが、復活と命の神の約束は、たとえ死を前にした時でも、確かなものであると教皇は強調された。

 

 








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