教皇フランシスコは、2019年の「世界青年の日(ワールドユースデー)・パナマ大会」に向けて歩む若者たちに、ビデオを通して励ましを述べられた。
3月21日、教皇は来る4月9日に教区レベルで記念される「第32回世界青年の日」(テーマ:「力ある方が、わたしに偉大なことをなさいました (ルカ 1,49)」)のためにメッセージを発表。
これに加え、2年後パナマで開かれる「世界青年の日大会」への精神的準備を呼びかける、ビデオメッセージをおくられた。
教皇のビデオメッセージの内容は次のとおり。
「親愛なる若者の皆さん
2016年の世界青年の日・クラクフ大会で体験した生き生きとした思い出と共に、今、わたしたちは2019年のパナマ大会という次の目標に向かって歩み始めました。
わたしにとって皆さんとのこうした出会いと対話の機会は非常に大切なものです。このパナマ大会に向けた皆さんの歩みが、若者たちをテーマとする次回の世界代表司教会議(シノドス)と呼応し合うことを望んでいます。
この歩みをわたしたちと共にしてくださるのは、わたしたちの母、おとめマリアです。聖母マリアは、ご自身が歌った賛歌の中で表されたのと同じ信仰をもって、わたしたちを励ましてくださいます。
マリアは賛歌の中でこう言っておられます。「力ある方が、わたしに偉大なことをなさいました」 (ルカ 1,49)。
マリアは、小さな存在である自分に目を留められた神に感謝し、自分の人生を通して神が成し遂げられる偉大なことを認識できる人でした。助けを必要とする年老いた親類のエリサベトに会いに出かけることができる人でした。
マリアは家に閉じこもったままではいませんでした。ソファに座って、誰からも邪魔されずに、楽に暮らすことを求めるような若い女性ではなかったからです。マリアは信仰によって行動します。なぜなら、信仰は、わたしたちの母マリアの全生涯の中心だったからです。
親愛なる若者の皆さん、神は皆さんをも見つめ、呼んでおられます。そして皆さんが捧げることのできる愛のすべてをご覧になっています。
ナザレのおとめのように、皆さんも歴史にその存在を刻み、世界をよりよくすることができます。教会と社会は皆さんを必要としています。皆さんのアプローチ、勇気、夢や理想をもって、現状維持の壁を打ち崩し、より良く、より正しい世界、残酷でない、より人間的な世界に向かう道を開くことができるのです。
この歩みを通して、皆さんが聖なるおとめマリアと家族的で友情に満ちた関係を築くことができることを願っています。
聖マリアはわたしたちの母です。マリアのことをお母さんのように思って話しかけてください。皆さんが先人から受け取った信仰の貴重な賜物を聖母と共に感謝し、皆さんの全人生を聖母に委ねてください。
マリアはよい母として、皆さんに耳を傾け、皆さんを抱擁し、愛し、一緒に歩んでくださいます。マリアに自分を委ねることで、決して後悔することはないと保証します。
2019年の世界青年の日大会に向かって、どうかよい巡礼を続けてください。
神が皆さんを祝福してくださいますように。」
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