2017-02-27 18:22:00

教皇、ローマ市内の英国国教会共同体を訪問


教皇フランシスコは、2月26日、ローマ市内の英国国教会共同体を訪問された。

この日の午後、教皇が訪れたのは、ローマの繁華街スペイン広場とポポロ広場の間にある、「オール・セインツ教会」。

ネオ・ゴシック様式の同教会は、ローマの英国国教会の信者たちのために19世紀に建てられた。

今年はローマに英国国教会の共同体が創立されてから200年、英国国教会とカトリック教会のエキュメニカル対話が開始されてから50年にあたる。

教皇フランシスコの訪問は、これらを機会とし、同共同体から招待を受けて行われた。ローマ教皇がローマ市内の英国国教会の共同体を訪れるのは今回が初めてのこと。

オール・セインツ教会に到着した教皇は、ロバート・イネス主教をはじめ、大勢の信者たちに迎えられた。

教皇は夕の礼拝に参加され、この中でローマの英国国教会共同体創立200年を記念して作られた「救い主キリスト」の新しいイコンを祝別された。

同教会の信者らへの挨拶で教皇は、カトリック教会と英国国教会が過去の不信や対立を乗り越え、今、神の恵みを通して、キリストにおける兄弟姉妹として認め合えるようになったと述べ、これからも両教会が、友として、巡礼者として、イエス・キリストに従い共に歩んで行くことを希望された。

教皇は、謙虚であること、自分たちが神のいつくしみを必要とする者であると自覚することが、今日のエキュメニカルな歩みにおいて重要であり、それが神の業によることを忘れないよう呼びかけられた。

そして、カトリック教会と英国国教会が共に愛徳の業を通し、いつくしみ深い神の御顔を目に見えるものとしながら、この歩みを続けていけるようにと願われた。

教皇の訪問を機会に、ローマのカンポ・マルツィオ地区のこの英国国教会「オール・セインツ教会」と、アッピア・ヌオーバ地区にあるカトリックの「オンニ・サンティ教会」は姉妹関係を締結。共に「諸聖人」に捧げられたこの2教会は、慈善の業などにおける協力を通して、交流を深めることになった。

 








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