2016-11-28 16:28:00

キューバのカストロ前議長死去に教皇の弔電


教皇フランシスコは、キューバのフィデル・カストロ前国家評議会議長の訃報に接し、お悔やみのメッセージをおくられた。

フィデル氏の実弟、ラウル・カストロ国家評議会議長に宛てた電報で、教皇はカストロ前議長の死去に悲しみを表され、遺族をはじめ「愛する国」キューバの全国民に弔意を述べられた。

教皇はカストロ前議長の永遠の安息を祈ると共に、すべてのキューバ国民を同国の保護者である「コブレの慈悲の聖母」に託された。

フィデル・カストロ前国家評議会議長は、生前、3人の教皇と会見している。

聖ヨハネ・パウロ2世は、1998年1月、ローマ教皇として初めてキューバを訪問し、フィデル・カストロ議長と歴史的な会見を行なった。同教皇はハバナで行われたミサで、「キューバが世界に向けて開き、世界がキューバに向けて開くように」と訴えられた。

ベネディクト16世は、2012年3月にキューバを訪問し、ラウル・カストロ議長と会談。フィデル前議長とも私的に会見した。この訪問で同教皇は国際社会の共存のために「対立から、和解と協力へ」と外交の転換を促すと同時に、米国にキューバに対する経済制裁の停止を呼びかけた。

教皇フランシスコは、キューバと米国間に建設的対話の機会を設け、両国の関係改善のために貢献。2014年12月、米国とキューバが国交正常化を見据え交渉を開始したことを喜ばれた。翌年9月にキューバを訪問された教皇は、フィデル氏と会見。訪問を通し、キューバの米国との対話の歩みが、全世界の「和解の模範」となるよう励まされた。

 








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