2016-10-13 18:01:00

教皇、プロテスタント・ルター派の信者との出会い 


ルターの宗教改革に最も早く賛同したドイツのアーハルト地方のルター派の信者たち約千人が、10月13日バチカンを訪れパウロ6世ホールで教皇フランシスコの謁見に臨んだ。教皇フランシスコは10月31日から11月1日にかけてルターの改革500年記念に際しスエーデンのルンドゥを訪問する予定などに触れ、この50年間のカトリックとルター派の相互理解のための対話の恵みを神に感謝しつつ次のように話された。

 「今日、カトリックとルター派のキリスト教徒は分裂から一致への道をともに歩んでいることを神に心から感謝いたします。まだわたしたちの間に存在する分裂に対して心の痛みと悲しみを体験しますが、同時に再び取り戻した兄弟愛や友情にも大きな喜びをも感じ取ります。

わたしたちにとっても最も大切なこと、本質、それはわたしたちのまなざしをいつも未来に向けること、神に飢え、神のいつくしみを渇望する今日の世界に対して、キリスト教的な共通の証しを提供することです。

この世界がわたしたちから期待している証しとは、神のいつくしみを目に見える形で示すことです。神は最も貧しい人々や病人たち、より善い未来を求めて自国を離れざるを得ない多くの人々への奉仕を通していつくしみを表されます。最も助けを必要としている人々への奉仕において、カトリックもルター派もすでに一つになっています。神のいつくしみがわたしたちを一致させるのです。

わたしたちには相互理解をますます促進することが出来るという大きな希望があります。わたしたちの間に横たわる多くの未解決の問題にも関わらず、わたしたちはすでに洗礼の働きによって、一つになっています。わたしたちを一致させる要素のほうが分裂させる要素よりはるかに多いのです。 わたしたちはこのことをはっきりと自覚しています」。








All the contents on this site are copyrighted ©.