2016-10-06 17:19:00

教皇、英国国教会カンタベリー大主教と夕べの祈り


教皇フランシスコは、10月5日、英国国教会のジャスティン・ウェルビー・カンタベリー大主教と共に、ローマ市内の「モンテ・チェリオの聖アンドレア・聖グレゴリオ教会」で夕べの祈りをとり行われた。

この祈りの集いは、1966年の福者パウロ6世とマイケル・ラムゼー大主教の歴史的出会いから、今年で50年を迎えることを記念して行われた。

モンテ・チェリオの聖アンドレア・聖グレゴリオ教会と英国のキリスト教とは深い結びつきがある。

教皇グレゴリウス1世(大聖グレゴリウス、在位:590-604)は、選出以前、政治家としての道を歩んでいたが、聖ベネディクトの影響を深く受け、ローマのチェリオの丘に修道院を建て、自ら修道者として生活。575年にはこの場所に聖アンドレアに捧げた教会を献堂した。

教皇に選出されたグレゴリウス1世は、596年、ブリタニア宣教のため、聖アンドレア修道院の院長であったアウグスティヌス(カンタベリーのアウグスティヌス)をはじめとする修道士たちを現地に派遣した。

集いの言葉で教皇は、大聖グレゴリウスが1400年以上前にブリタニアに派遣した神のしもべ・アウグスティヌスが、最初のカンタベリー大司教となり、仲間たちと共に人々に福音のメッセージをを告げ知らせた、その歴史を回想。

そして、今日わたしたちもまた、神の御国の喜ばしい知らせを伝えるために、兄弟たちを派遣したいと呼びかけられた。

この機会に、カトリック教会の司教と、英国国教会の主教、各19人が、二人一組となって協力し、それぞれの大陸で、言葉と行いを通して、最も弱い人々に奉仕し、福音を述べる使命を託された。

教皇とウェルビー大主教によって署名された共同宣言では、完全な一致の障害となっている諸問題を乗り越えるべく、神学対話だけに留まらず、特に自然保護や、福祉・支援、平和構築などにおいて、行動や実質を伴ったエキュメニズムの道を歩んで行きたいとの旨が強調された。

ウェルビー大主教と英国国教会の使節は、翌6日、バチカン宮殿で教皇に迎えられた。

この席で、祈りと証し、宣教を通した、一致の歩みを願われた教皇は、エキュメニズムとは不毛ではなく、常に一つの豊かさであると話された。

 

 

 








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