2016-10-05 17:01:00

ジョージアとアゼルバイジャン訪問を振り返る、教皇一般謁見


教皇フランシスコは、バチカンで10月5日、水曜恒例の一般謁見を行われた。

謁見中の講話で、教皇は先日行われたジョージアとアゼルバイジャン訪問について報告された。

9月30日から10月2日まで、教皇は、ジョージア(首都トビリシと古都ムツヘタ)、アゼルバイジャン(首都バクー)を訪れた。

教皇は、この2カ国訪問を、6月に行われたアルメニア訪問と合わせ、コーカサス諸国のカトリック教会を励まし、これらの国々の平和と兄弟愛の歩みを推進する旅として位置づけられた。

いずれの国も非常に古い歴史・文化・宗教のルーツを持つと同時に、20世紀のソビエト連邦構成国時代を経て、新しい時代に入り、今年独立25周年を迎えたという、その共通点を教皇は説明された。

ジョージア訪問のテーマとして、教皇は特にジョージア正教会との対話を強調。

初日にトビリシで行われた、全ジョージアのカトリコス総主教イリヤ2世との会見、さらに翌日、イリヤ2世と共に訪れ祈った、ムツヘタのスヴェティツホヴェリ大聖堂への訪問を思い起こされた教皇は、同大聖堂に保管されるキリストの上衣の聖遺物は、諸教会の多くの殉教者たちの血によって証しされた、キリスト者の一致を象徴するものと話された。

ジョージアで、教皇はカトリック信者らと交流されたが、中でも、トビリシのカルデア典礼の共同体と、シリアとイラクをはじめとする中東の平和を祈ったことを、忘れがたい体験として振り返った。

宣教の保護者、幼きイエスの聖テレジアを記念した10月1日、ジョージアのラテン、アルメニア、カルデア典礼のカトリック信者たちと祝ったミサでは、真の宣教とは、改宗活動ではなく、祈りと、礼拝、具体的な慈愛の業におけるキリストとの強い一致を示すことと説いた、と述べた。

一方、国民の大多数がイスラム教徒であるアゼルバイジャンでは、カトリック信者は数百人しかいないが、すべての宗教と良い関係にあり、特に正教徒とは兄弟的な絆で結ばれていると教皇は紹介。

首都バクーの小さなカトリック共同体では、様々な民族が調和のもとに一致していたが、このような出会いと対話の精神をもって、コーカサスのすべての民族が平和と相互尊重のもとに暮らせるよう、アゼルバイジャン政府に諸問題の解決を励ました、と述べられた。

教皇は、アルメニア、ジョージア、アゼルバイジャンの国民の歩みを神が見守ってくださるよう、その祝福を祈られた。

 








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