カトリック教会は、9月1日、「環境保護のための世界祈願日」を記念した。
環境問題への関心を深め、それについて考察し祈ることを目的としたこの記念日は、教皇フランシスコによって、昨年8月に制定された。
コンスタンティノポリ総主教庁も同日に同じ目的を持って祈ることから、この記念日はエキュメニカルな性格をも備えている。
今年の「環境保護のための世界祈願日」の教皇メッセージのテーマは、「わたしたち共通の家にいつくしみを注ごう」。
教皇はこのメッセージで、地球の叫びに耳を傾けることは、貧しい人たちの叫びに耳を傾けることであると述べている。
「わたしたちの共通の家」である地球を守るために、今「針路を変える」べき時と教皇は述べ、他のキリスト教教会や諸宗教と共に地球の未来に対する心配を分かち合う必要を強調している。
教皇は貧しい人々の苦しみと環境破壊との間に、密接な関係があることを指摘。
「自然を傷めつけることは、人間を傷めつけること」と記しつつ、「新しいいつくしみの業」として地球を大切にし、わたしたちの無責任で自己中心的な態度によって引き起こされる環境破壊を放置することがないよう訴えている。
教皇は、そのためにも生活スタイルを改め、経済・政治・社会・文化が目先だけの利益によって支配されることがないようにと願っている。
「環境保護のための世界祈願日」のために、同日午後、バチカンの聖ペトロ大聖堂で、教皇による夕べの祈りがとり行われた。
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