2016-07-29 19:10:00

ワールドユースデー・クラクフ大会:教皇、若者たちと十字架の道行き


「世界青年の日(ワールドユースデー、WYD)・クラクフ大会」のためポーランドを訪れている教皇フランシスコは、7月29日夕、若者たちと十字架の道行きをとり行われた。

十字架の道行きとは、十字架の道行は、キリストの受難を黙想しながら行なう信心業。イエスが死刑の宣告を受けてから、十字架上で息を引き取り、墓に葬られるまでの過程を、14の場面に分け、各所ごとを黙想し祈る。

WYDクラクフ大会の十字架の道行きはブオニエの野外イベント場で行われた。

「十字架の道行き-いつくしみの道行き」のテーマの下、イエスの受難の各場面と共に、参加者らはイエスのいつくしみの愛を黙想し、「旅人に宿を貸す」「飢えた人々に食べ物を与える」「罪人に忠告する」「苦しむ人を慰める」などの、14のいつくしみの業に思いを巡らせた。

また、十字架の道行きの各留では、世界各地でいつくしみの業を行う様々な教会系団体や修道会がビデオで紹介され、その関係者らが十字架を担いだ。

さらに、舞台では現代舞踏のパフォーマンスを通して、イエスの道行きが豊かに表現された。

十字架の道行きの後の説教で、教皇は「神はどこにいるのか。世界に悪があるのなら、神はどこにいるのか。人々は飢え、渇き、家もなく、難民となって追われ、多くの無実の人が暴力やテロや戦争の犠牲となり、病気が人生や愛情の絆をゆるがし、子どもたちが搾取されている世界で、神はどこにいると言えるのか」と問われた。

教皇はそれに対するイエスの答えとして、「神は彼らの中にいるのです」と説かれた。

「イエスは彼らの中におられ、彼らと共に苦しみ、彼ら一人ひとりのアイデンティティーを深く帯びておられます。イエスはこうして彼らと一致され、ほとんど彼らと一体化されているのです」。

「わたしたちは、疎外されたすべての人の中にいる十字架のイエスに奉仕するように呼ばれています。孤独な人、飢えた人、渇く人、服のない人、受刑者、病者、失業者、迫害された人や、難民・移民を通して、ご自分の祝福された体に触れるようにと招いておられるのです」。

「そこに神がおられます、そこで神に触れることができるのです」と強調された教皇は、人生を中途半端に生きることなく、イエスに倣い、貧しく弱い兄弟たちへの無償の奉仕に人生を費やす若者たちが必要とされていると呼びかけられた。

 








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