2016-07-29 18:38:00

「イエスのように病者に寄添う」教皇、クラクフの小児科病院関係者に


ポーランド滞在中の教皇フランシスコは、7月29日午後、クラクフの小児科病院を訪れた。

クラクフ郊外プロコチム地区にあるこの大学系病院は、小児総合医療施設としてポーランド南部では最大の規模を持つ。

教皇は病院のホールで、子どもの患者とその両親、医療関係者らに迎えられた。

挨拶の中で教皇は、福音書の中には、主イエスが病者と出会ったり、病者の願いを受け入れたり、病者のために快く赴く場面が何度も出てくることを指摘。

イエスは常に病者たちの存在に気付き、病気の子どもを見守る母親のように彼らを見つめ、憐れみに心を動かされたと教皇は話された。

キリスト者として、イエスのように沈黙のうちに病者に触れ、祈りをもって寄添えるならば、どれほどよいだろうかと教皇は感嘆しつつ、残念ながら今日の「切捨ての文化」の中で犠牲となるのは、まさに最も弱く傷つきやすい人たちであると述べられた。

こうした風潮に対し、この病院において最も小さく助けを必要とする人たちが受け入れられていることを、教皇は愛のしるし、真の人間的・キリスト教的な文明のしるしとして喜ばれた。

支えが必要な人々に愛と優しさをもって奉仕することは、人類を成長させ、わたしたちに永遠の命への道を開かせると述べた教皇は、常にいつくしみをもって良い業を行うよう、関係者を励まされた。

この後、教皇は関係者らの案内を受けながら、病棟の子どもたちを見舞い、その家族らを励まされた。

最後に、教皇は病院の礼拝堂で祈りを捧げられた。








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