教皇フランシスコは、7月27日、ポーランド司牧訪問を開始された。
これは現教皇にとって15回目となるこの海外司牧訪問(イタリアを除く)となる。
5日間にわたる同国滞在では、クラクフで開催される第31回世界青年の日(ワールドユースデー)の様々な行事に若者と一緒に参加されるほか、チェンストホヴァの聖母巡礼聖堂、アウシュビッツ=ビルケナウ強制収容所などへの訪問を予定している。
現地時間27日夕、クラクフ・バリツェ国際空港に到着した教皇は、アンジェイ・ドゥダ大統領に迎えられた。
クラクフの中心部に向かわれた教皇は沿道で、すでに現地入りしているワールドユースデーの参加者らの熱い歓迎を受けられた。市内は何万という若者たちであふれ、ポーランド国旗はもとより、世界各国の国旗がいたるところで振られた。
市内のヴァヴェル城で、教皇はポーランド各界要人、同国駐在外交団など、およそ800人を前に到着の挨拶を行われた。
この中で教皇は、聖ヨハネ・パウロ2世の祖国ポーランドを訪れた喜びを述べながら、ヨハネ・パウロ2世が唱えた東西という2つの肺が呼吸するヨーロッパの姿は、創造的で調和にあふれたヨーロッパの新しいヒューマニズムの夢を表していたと話された。
ポーランド宣教1050年にあたり、教皇はこれを国の一致の機会とし、異なる意見や立場においても調和を育み、国民の共通善の実現を目指して欲しいと願われた。
そして、戦後ポーランドとドイツの司教らが相互の赦しを与え合ったことが、やがて社会・政治・文化におよび、二国の関係の歴史を変えていったように、閉じた扉を開き、困難をチャンスに変容させていく神の力に希望と信頼を置くよう励まされた。
教皇は、ポーランドが自らの長い歴史の光に照らして未来を見つめ、すべての人が尊重される社会を目指し、次世代によりよい環境を作るよう、また、家族を大切にし、命を受け入れ守り、困難にある人々を助け支えるよう希望された。
この後、教皇は、ヴァヴェル城内でドゥダ大統領と会談された。
All the contents on this site are copyrighted ©. |