2016-06-26 14:53:00

教皇、ホルヴィラップ修道院へ、アルメニア訪問を終了


アルメニアを訪れていた教皇フランシスコは、6月26日、ホルヴィラップ修道院を訪問、これをもって同国での公式行事をすべて終えられた。

アルメニア東南部、トルコ国境に近く、雄大なアララト山を望むホルヴィラップ修道院は、アルメニア使徒教会にとって最も重要な聖域の一つである。

初期キリスト教時代、アルメニアで宣教していた啓蒙者・聖グレゴリウスは、キリスト教を迫害していた王ティリダテス3世によって、同地にあった城砦の深い井戸に13年間閉じ込められていた。

その後、王は重い病気にかかり、聖グレゴリウスの取次ぎによって治癒したことから、家族と共に洗礼を受け、301年、アルメニアをキリスト教国として宣言した。

5世紀、聖グレゴリウスが幽閉されていた井戸の上に修道院が建てられ、同国の宗教・文化上、重要な場所となっていった。

アルメニア使徒教会のカトリコス・ガレギン2世に案内され、同修道院を訪れた教皇は、「聖グレゴリウスの井戸」の前でろうそくに火を灯した。

続いて、修道院の礼拝堂で、ガレギン2世と教皇は交互に祈りを捧げた。教皇は、平和の与え主である神に、いつくしみの助けをもって、わたしたちを命と救いに導いてくださいと祈った。

この後、教皇はガレギン2世と並んで小高い修道院のテラスからアララト山を眺め、カトリコスと一緒に平和の象徴である鳩を空に放たれた。

こうして、3日間のアルメニア訪問を終えた教皇は、同日夕方、エレバン国際空港でサルキシャン大統領とガレギン2世の見送りを受け、ローマへの帰途につかれた。

 








All the contents on this site are copyrighted ©.