2016-06-24 18:25:00

「歴史の悲劇の経験に学び、平和を求めよう」教皇、アルメニアの各界要人らと会見


6月24日、アルメニア訪問を開始した教皇フランシスコは同国の各界要人らと会見された。

教皇はエレバンの大統領官邸にセルジ・サルキシャン大統領を表敬訪問。大統領と個人会談を行われた。

この後、アルメニア各界要人と外交団への挨拶で、教皇は昨年バチカンの聖ペトロ大聖堂で、カトリコス・ガレギン2世はじめアルメニア使徒教会関係者参加のもと、100年前のアルメニア人大量殺害の犠牲者を追悼するミサを司式したことを思い起こされた。

残念ながら、この虐殺が前世紀の、民族や、イデオロギー、宗教などを理由とする巨大な悲劇のリストの始まりとなってしまったが、悲しいことにこれらの悲劇を力のある国々は遠くから眺めていたと、教皇は話された。

教皇は、こうした歴史の悲劇においても、福音の光に照らされ、キリストの十字架と復活の中に、立ち上がる力、尊厳をもって歩む力を見出してきたアルメニアの人々に尊敬を示された。

前世紀の悲劇がもたらした憎しみや、偏見、支配への欲望を前に、人類がその経験から責任感と賢明さをもって、このような恐ろしい出来事が二度と繰り返されることのないよう、危険を防ぐことを学ぶ必要を教皇は強調。

こうしたことから、国際的論争において、常に対話を優先し、誠実に平和を求め、国家間や国際機関を通して協力しながら、永続的和平を目指すための信頼的環境を構築することが大切と述べられた。

今年アルメニア独立から25周年を迎えるにあたり、教皇は、この祝祭が、海外で暮らす人も含め、すべてのアルメニア人にとって、国と社会の発展に力を注ぐ特別な機会となるよう願われた。








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