2016-04-25 15:23:00

少年少女たちの聖年:聖ペトロ広場で教皇と赦しの秘跡


カトリック教会が現在開催している「いつくしみの聖年」の公式行事として、「少年少女たちの聖年」が、ローマとバチカンで祝われた。

この行事には、イタリア全土をはじめ世界各国から13歳から16歳の信者たち、およそ6万人が参加。4月23日から25日まで3日間にわたる生き生きとした信仰の体験を持った。

初日の23日(土)、若者たちはグループごとにローマ市内から出発し、バチカンにほど近い聖天使城を経て、聖ペトロ広場まで続く巡礼コースを歩いた。

聖ペトロ広場には、ゆるしの秘跡をとり行うために約150人の聴罪司祭が待機。若者たちはそれぞれ空の下で告解を行なった。

ベルニーニ設計の柱廊に囲まれた同広場は、こうして広大な告解場となったが、教皇フランシスコも聴罪司祭としてこれに「飛び入り」で参加され、16人の少年少女の告解を聴かれた。

若者たちは、この後、聖ペトロ大聖堂の「聖年の門」をくぐり、聖ペトロの墓前で祈りを捧げた。

同日夜には、翌日24日(日)の教皇ミサを控えて、ローマのオリンピック・スタジアムで若者たちによる前夜祭が開かれ、各教区の代表によるパフォーマンスや信仰の分かち合いが行われた。

競技場に集った若者たちにビデオメッセージをおくられた教皇は、この日彼らがくぐった「聖年の門」をキリストとの出会いの象徴として示された。

そして、キリストとの出会いは御父の愛との出会いでもあり、「聖年の門」はいつくしみ深い御父のように皆もいつくしみ深くあるよう招くものと述べられた。

また、教皇は「イエスのいない生活は、電波の入らない携帯電話のようなものです。そこでは人は話もできず、自分の中に閉じこもってしまいます。家庭や、小教区、学校の中でも常にイエスとつながっていることが大切です。そこではいつも何か善いこと、真理であることを話す必要があるからです。」と語りかけられた。

参加者たちはこの夜、ローマ市内のおよそ200の小教区やカトリック施設等に宿泊。ローマ教区の若者たちがボランティアとなって、他教区や各国の参加者の受け入れと世話にあたった。

 








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