2016-04-25 15:47:00

少年少女たちの聖年:教皇「イエスから愛することを学ぼう」


教皇フランシスコは、4月24日(日)、「少年少女たちの聖年」のために、バチカンでおよそ6万人の若者たちと共にミサを捧げられた。

23日(土)から始まった「少年少女たちの聖年」で、イタリアや世界各国の若者たちは初日にローマ市内からバチカンまで巡礼、聖ペトロ広場でゆるしの秘跡に与り、大聖年の「聖年の門」をくぐった。また夕方からは、ローマのオリンピック・スタジアムで前夜祭に参加した。

一夜明けた日曜日の朝、若者たちはバチカンの聖ペトロ広場で、教皇司式のミサに参列した。

ミサの説教で教皇は、「互いに愛し合うならば、それによってあなたがたがわたしの弟子であることを、皆が知るようになる」(ヨハネ13,35)というイエスの言葉を観想するよう招かれた。

「愛」はイエスの弟子であること、キリスト者であることの唯一の「身分証明書」ですと述べた教皇は、「イエスがわたしたちに与えるこの愛を生きたいと思いますか」と問い、イエスを愛の学び舎とするよう若者たちに勧められた。

愛は人を幸せにする素晴らしいものであるが、それは簡単ではなく努力を要するものと教皇は話し、そのたとえとして、贈り物を用意する人の寛大さを挙げられた。

贈り物を用意する人は、贈る人を幸せにするために時間と手間をかけることによって、自分自身の何かを寛大に差し出していると教皇は指摘。実際、愛するとは与えること、物質的なものだけでなく、時間や、友情、自分にできることなど、自身の何かを与えることであると説かれた。

寛大さにおいて神に勝てる者はいないと述べた教皇は、わたしたちが感謝を忘れていても、神は特別で、人生にとって最も大きな贈り物、すなわち誠実で決して消えることのない神ご自身の友情を毎日与え続けてくださると話された。

愛情を所有欲で歪んだものにしがちな現代の傾向を見つめながら、教皇はこれに対して神が教える愛は、支配すること無く、自由のままで、相手の善を願うことであると述べられた。

また、教皇は、「愛は開かれた心を持つ人への自由な贈り物です」、「愛は一つの責任ですが、それは一生続く美しい責任、大きな夢を実現するための毎日の小さな努力です」、「愛は語ることではなく、生きることで実現するものです」とも話された。

「皆さんは未来を築くよう呼ばれています。それは皆と共に、皆のためにであり、誰かと対立するためではありません。賜物に満ちたこの若さと、努力を恐れない心によって、皆さんは未来に向けて素晴らしいことを実現できるでしょう」と教皇は若者たちを励まされた。








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