2016-04-01 15:29:00

コティエ枢機卿逝去、スイス出身の神学者


教皇公邸付の神学者で、ドミニコ会士、ジョルジュ・マリ・マルタン・コティエ枢機卿は、3月31日、入院先のローマの病院で逝去した。91歳だった。

コティエ枢機卿は、1922年、スイス・ジュネーブ州カルージュに生まれた。祖父エマニュエルと父ルイは、名高い時計職人であった。

ジュネーブ大学で文学を修めた後、1945年、ドミニコ会に入会。ローマで哲学、神学の勉強を続け、1951年、司祭に叙階された。

1962年よりジュネーブ大学文学部で教鞭をとり、1987年まで教授として在籍。フリブール大学、モントリオール大学、パリ・カトリック大学、ミラノ・カトリック大学、パドヴァ大学などにも招聘された。

第2バチカン公会議(1962年-1965)に、神学顧問として参加。

1896年、国際神学委員会のメンバー、1989年、同委員会事務局長となった。

1990年、教皇ヨハネ・パウロ2世によって、教皇公邸付神学者に任命された。2005年より、教皇公邸付の名誉神学者となった。

2003年に大司教、同年枢機卿に任命された。

教皇フランシスコはコティエ枢機卿の親族に宛てた弔電で、同枢機卿の強い信仰と父親的な優しさを思い起こされた。

そして、ヨハネ・パウロ2世と、ベネディクト16世、そしてご自身と、3人の教皇のもとで文化と教会に精力的に奉仕したコティエ枢機卿に深い感謝を捧げ、その冥福を祈られた。

 








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